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そんな大悟について、是枝監督は「存在感があり、歩き方が独特で、人間味があってすごくいい顔」と評価している。現在、多くのレギュラー番組を持ち、老若男女から愛されている千鳥。特に大悟は、人間臭い性格と言動で人気を集めてきた。
例えば、かつて放送された『ヤギと大悟』(テレビ東京系)では、ロケ先で出会う人たちとの心温まるふれあいを見せている。そういった個性が映画の役でも活かされそうで、さらに好感度を高めることになるだろう。是枝監督の演出が加われば、大悟の良い部分がブラッシュアップされ、まさに国民的な人気を獲得するのではないだろうか。
大悟の俳優としての覚醒が見られそうな『箱の中の羊』だが、作品が想定通りにヒットすれば、役者としての活躍は広がっていくと予想される。現在では、ドラマや映画で芸人が演技をするのが当たり前になりつつある。秋ドラマでも『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)のラランド・サーヤを筆頭に、さまざまな作品に芸人が登場している。
この流れを受け、大悟が俳優として起用される動きも活発になるだろう。勘の良い大悟なら、ドラマでも活躍できるポテンシャルは持っていると考える。俳優として大ブレイクする未来も、そう遠くないと推測する。

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かつて、明石家さんま、ビートたけし、志村けん、笑福亭鶴瓶、浜田雅功、内村光良など、多くのレジェンドたちが、お笑いだけでなく俳優としても高い評価を受けてきた。大悟もその流れに乗る可能性は十分あり、『箱の中の羊』がターニングポイントになることは間違いない。
果たして、俳優として本気モードの大悟が、是枝監督や綾瀬からのバックアップを受けてどんな演技を見せるのか。来年の公開に期待したい。
<文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆