高市氏「ワークライフバランス捨てる」発言が刺さった“意外な層”。40歳・元TBSアナが読み解く
高市氏の発言は40代〜60代の女性に刺さっている?
世の中はなにを女性に求めているのか
先日ジョンカビラさんがNHKの番組に出演した際、女性地方議員の特集を受けて、子育てし、仕事し、介護し、家事をし、「女性ばかりがいつもスーパーウーマンであるのを求められるのは大変すぎやしないか」という旨の発言をされていて、多くの共感を呼んでいました。
女性になにかを頑張らせる傾向はまだ目立ちます。大変なのは男も女もない、というのもわかっていますが、仕事と家事の両立、という点からみるとまだまだ女性のほうが頑張っている家庭が圧倒的に多い現実。スーパーウーマンであることを求められ続けることにみんな疲弊しています。
言葉尻をとらえてニュースにしつづけるのは時間の無駄。ですが、なぜ、高市氏の発言が一定の女性たちに響いたのかというと、それだけ多くの女性は疲れきっている、というのが指摘できやしないかと感じる私。
やっぱり介護ひとつとっても、「嫁」的存在の家庭内の女性がメインを担う仕組みはずっと基本的に変わっていない訳です。
世の中はなにを女性に求めているのでしょう。働いてほしい? 産んでほしい? 介護してほしい? 全部してほしいんでしょう。
さあ、高市総理大臣は今後どのような政治運営をしていくのか。多くの女性の負担が軽くなる抜本的な変化が日本におきますように。
<文/アンヌ遙香>アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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