テレビを視聴している多くの人の前で、傷を掘り起こされるだけではなく、上手な“受け身”を取れなければ「笑いに変えろよ」「反省してないのでは?」と文句まで言われてしまう。
残念ながら、広末の行動に「空気が読めない」みたいな声も散見されているが、これは明らかに異常な状態だ。
だからこそ広末サイドが今回、嫌なことを嫌だと、不適切であり名誉毀損だと声を上げたことは称賛されるべきである。当然、バッシングも多く寄せられることは十分想定していたと思う。それでも、自身の尊厳を大切にして、ファイティングポーズを取ったことの意義は大きい。
「笑いに変えれば良いじゃん」という空気感が強く、過剰なイジりに応えられなければ「ノリが悪い」となぜかイジられた側が責められる昨今。今回の件は、改めてイジりについて考える機会を与えてくれた出来事ではないか。
<文/浅村サルディ>
浅村サルディ
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。