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一方で、人気と好感度が高まるほどに、発言や言動への注目度も高まり、プレッシャーも増している。有吉に対して“危うさ”を感じる声も業界内では上がり始めているという。
たとえば、有吉は9月6日放送の『有吉の夏休み2025』(フジテレビ系)で、タレントの野呂佳代に対する体型いじりがSNSで物議を醸した。さらに、9月21日放送のラジオ番組では、行きつけの飲食店で店員から失礼な対応を受けたと発言したことが一部ネットユーザーにより“店探し”につながり、ちょっとした騒動になっている。
また、有吉がメインMCを務めた『オールスター後夜祭’25秋』(TBS系)では、出題されたクイズの内容に対して、広末涼子の事務所が抗議する場面もあった。なお、これについては有吉個人の責任ではないが、結果的に番組が注目されるきっかけにもなった。

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紅白の司会を務める存在としては、今年に入って何かと立て続けに騒動を起こしている印象だ。有吉に死角があるとすれば、ラジオをはじめとする「攻めた番組」での言動だろうとテレビ関係者は明かす。
「有吉さんのラジオ番組は、放送中の発言がすぐネットニュースに取り上げられる。切り取りが炎上につながることもあり、本人にとっては最大の“落とし穴”とも言える。また、野呂さんの件のように、有吉さんの好感度が高くなりすぎたことで、過去なら問題視されなかった発言でもすぐに指摘されるようになった。今後は、より“清廉潔白なキャラ”を求められる場面も増え、窮屈になる可能性もある。
さらに、意外な点では配信番組での存在感があまりないという指摘もある。千鳥やかまいたちなどは、ABEMAやNetflixで人気番組を持ちますが、有吉さんは基本的に配信番組に出演しない方針だという。いまは影響がないですが、テレビの人気がさらに低下した際に、一緒に消えて過去の人になる可能性もあります」
紅白の司会を3年連続で務め、芸人としての存在感をさらに高めている有吉。現在の立ち位置はまさにトップクラスだが、同時にその人気ゆえの“弱点”やリスクも見え隠れしているようだ。
<文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆