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「清楚じゃないと結婚できないの?」岩手県の“婚活BOOK”が炎上したワケ。時代錯誤なアドバイスはいつまで続くのか

「男性の容姿」を重視する女性が増えている

 とはいえ婚活の場には外見に無頓着な男性が少なくないため、こんな当たり前のことしか「書けなかった」可能性もある。  一定数いる「女性の外見には厳しいが、自身の外見に対する評価は甘い」男性が、外見について指摘されるとシュンとしてしまいかねない。そして「そこまでして結婚したくねえし!」と強がって婚活から遠のく……といったことを懸念したのではないか。あえて具体的なことは言わず、男性の婚活熱を冷まさないように慎重に言葉を選んでいるのかもしれない。  それでも、女性編との比較が露骨で、女性がいかにルッキズムに晒されているのかを実感する。そして、「地方の男女観は未だに旧態依然としているのだな」という感想まで持ちたくなる。  とはいえ、国立社会保障・人口問題研究所が2022年に発表した「第16回出生動向基本調査」によれば、結婚相手に求める条件として「容姿」を重視・考慮する女性は増加中だ(1992年調査の67.6%から2021年調査の81.3%)。その影響からなのか、ヒゲ脱毛やスキンケアは男性の間で定着しつつある。爪を切るかどうかのアドバイスしている場合ではない。  最新版を制作する場合には、女性に清楚系を押し付けず、なおかつ男性の容姿にも具体的かつ率直な表現を用いることを期待したい。 <文/浅村サルディ>
浅村サルディ
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。
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