「気持ち悪い」「無神経」流産した嫁に義父母がした“ノンデリカシーすぎる励まし方”がひどい
胸に抱けると思っていた我が子を「流産」という形で失った時、心には深い傷が刻まれます。伊藤あかりさん(仮名・32歳)は、そんな経験をしたひとり。あかりさんは流産をした際、子どもを失った辛さだけでなく、義父母の無神経な発言にも深く傷つきました。
あかりさんは、婚活アプリで知り合った3歳上の男性と結婚。妊娠が発覚したのは、結婚2年目のことでした。
共に子どもを望んでいたため、あかりさんたちは大喜び。しかし、妊娠10週目、子宮の中で赤ちゃんが亡くなってしまう「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)」に……。後日、流産手術を受けることになりました。
「突然、血の塊みたいなものがボタボタ出てきて……。ナプキンを当てても全く意味がないほどの出血量でした。病院で自然排出が難しいと判断され、掻爬術を受けることになったんです」
私のもとにこなければ、この子は産まれることができたのかもしれない。術後、あかりさんはそう思い、ひどく自分を責めました。
夫は「元気になったら、また頑張ろう。次に生まれてくる子にはこの子の分まで、元気に生きてもらおう」と前向きに励ましてくれましたが、あかりさんは「この子は代わりなんていないのに……」と感じ、気持ちの温度差に悩みました。
「多分、身ごもった側でなれば、この悲しみは分からないものなのかも。仮に、また妊娠できて、その子が元気に生まれてくれたとしても、亡くなった子のことを私は永遠に忘れられません」
そんな苦しい心境の中、あかりさんはさらに心を傷つけられてしまいます。それは、義母がお見舞いに来た時のこと。義母は「大変だったわね……」と、ひとまずあかりさんを気遣った後、「でも、そんな生命力の弱い子は亡くなってよかったじゃない。もし、生まれていたら重い障害を持っていたかもしれないし。前向きに考えましょう」と、差別的な発言をしたのです。
「亡くなっていい命なんてひとつもないし、義母の言葉は障害がある子やその親御さんにすごく失礼。この人はそんな考え方をするんだなって心底、軽蔑しました。今後の付き合い方を見直そうとも思いました」
結婚2年目に授かった我が子を早期流産して…

※画像はイメージです(以下同)
限界な心に追い打ちをかけた義母の「ひどすぎる発言」
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