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「実家が裕福なのがイヤだった…」39歳・人気俳優が明かす“逆コンプレックス”と、それでも感謝を忘れない理由

「勝地はどんどん飛び出していいし、失敗してもいい」

1221_勝地涼さん④――2026年1月からは主演ドラマが始まります。主役と脇で固める役回りとで、心境に違いはありますか? 勝地:あるでしょうね。これまでは主役とヒロインがいて、その友人役を演じることが多かったですし、得意としてきた部分でもあると思います。でもやっぱり、自分が主演で立つということにも挑戦したい気持ちはずっとありました。 それこそムロさんも30代後半までは脇役を中心に活動していて、今は主役も務めるようになりました。そういった姿を見ていると、やっぱり自分は脇が得意だからと言っているだけではなくて、周囲の方に支えてもらいながら、自分が真ん中に立つということ“も”やっていかなくてはと思っています。 ――幅を広げるということでしょうか。 勝地:そうですね。脇だから、主役だから、という意識はあまりなくて。映画、ドラマ、舞台、どれが好きですか? と聞かれるのと同じで、脇も主役も、どれもやりたい。映像も舞台も、おじいちゃんになるまで続けたいと思っています。 脇役を経験してきたからこそ感じられる、幸運な部分もありますし。 ――それはどういうことでしょう? 勝地:先輩の話を聞いたりしていると、早くから主役をやっている人は、作品選びも大変なことが多いみたいで。「勝地はどんどん飛び出していいし、失敗してもいい」と言われたことがあります。主役を務めたから次回も必ず主役というわけではないので、フットワーク軽く活動することを心掛けています。 1221_勝地涼さん⑦――多くの先輩方に囲まれていると思いますが、この人はステキだなと、いまパッと浮かぶ先輩はいますか? 勝地:古田新太さんとか。(中村)勘三郎さんとかと対等にお芝居したかと思えば、もちろん同世代の方とも舞台をやって映像も映画もやって、自分たちみたいな年下の世代ともすごく付き合ってくれる。 僕は古田さんが今の僕くらいの年齢の頃、二十歳そこそこで初めてご一緒したんですが、芝居が全然できない若手に「へたくそ!」と言いながらも、ちゃんとアドバイスしてくれるんです。そして本番では、緊張してどんな球を投げても、全部さばいてくれる。 2026年には40歳になりますが、そういう先輩たちを見ていると、自分も少しでも近づきたいと思います。

大好きな人には大好きと伝えたい

――勝地さんは、それこそ年齢を問わず、普段から周囲に愛されている印象があります。ラジオ番組にゲスト出演されているときなども、人柄が伝わってきますし。人と仲良くなるのは得意ですか? 勝地:どうなんでしょう。ただ、僕は普段からあまり変わらないです。『オールナイトニッポン』などに出るときは、もちろんスイッチは入れていますけど。山田裕貴がやったイベントに出たときなんかは、舞台終わりで疲れていたので、スイッチを押しましたね。でも決して無理をしているわけではないです。それはたぶん、山田裕貴こそ誰からも愛される人で、そういう人に会いたくて行っていたからかなと思います。大好きなので。 1221_勝地涼さん⑥――高橋文哉さんの放送にも出られていますが、高橋さんのことも大好きだとお話しされていますよね。timeleszが8人体制になる直前の放送にも出られていましたが、そのときも「大好き」という気持ちが全面に出ていたのが印象的でした。そうした思いは、日頃から伝えたほうがいいと考えているのでしょうか。 勝地:伝えなきゃ、もったいないじゃないですか。高橋文哉くんは、すごくまじめで熱い男。timeleszも好きですし、今は名前が変わりましたけど、僕はKinKi Kidsさん(現:DOMOTO)のこともずっと好きなんです。ほかにも大好きな人はたくさんいます。 山田孝之なんて、中学生のときに連続ドラマで兄弟役をやらせてもらって。普段から頻繁に会うわけではないけれど、ずっと大好きな存在です。そういう気持ちは、ちゃんと伝えていきたいし、伝わったら嬉しいなと思っています。
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弱みも見せられる親友は加藤シゲアキ
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