「実家が裕福なのがイヤだった…」39歳・人気俳優が明かす“逆コンプレックス”と、それでも感謝を忘れない理由
弱みも見せられる親友は加藤シゲアキ
――ちなみに、弱みを見せられる業界のお友達はいますか?
勝地:弱さを見せられる、というのとは少し違うんですけど、森山未來くんは、ターニングポイントで会うと自分を見つめ直せる存在ですね。最初に出会ったのは、僕が15歳で、未來くんが17歳のとき。お互い、まだ何者でもない頃でしたが、すでに未來くんは自分の道を進んでいる感じがありました。彼に会うと、「また頑張ろう」と思えるんです。
弱みも見せられる親友となると、加藤シゲアキですね。仕事のこともプライベートのことも、一番話をしています。
――加藤さんとは、どこが合ったのでしょうか。
勝地:シゲのファンの方からすると、僕とシゲが結び付かないみたいなんですけど(笑)、僕からすると、僕にないものを彼が持っていて、彼が持っていないものを僕が持っている関係なんです。僕は熱くなったらすぐ言うタイプだけど、シゲは一回引いてから言う。全然違うんですけど、だからこそ彼は僕に焚きつけられるみたいだし、僕も「なるほど、シゲ先生はそう考えるのか」と思える(笑)。足りないところを補い合える関係なんじゃないかなと思っています。
――勝地さんのことをなんでも知っている存在といえば、愛猫のメルちゃんも親友ですね。
勝地:たしかに! もう11歳なんですけど、元気です。本当に不思議で、こちらの感情が分かっているんじゃないかと感じることもありますし、いい時期もつらい時期も、ずっと一緒に過ごしてきた存在。何でも知っている親友ですね。
<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/永瀬多壱 スタイリスト/梶原浩敬(Stie-lo)>
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(C)2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi


