2025年「本当に良かったドラマ」ベスト10。「日曜劇場」「月9」も良かったけど、文句なしのNo.1は“お仕事ドラマ”の傑作<後編>
1位:舟を編む ~私、辞書つくります~
辞書という営みの懐の深さに号泣
「正しく言葉を使う」ことの美しさと難しさが、主人公の成長とともに伝わってくるのが心地よい。十数年をかけて辞書『大渡海』を完成させようとする彼らの姿は、根気と誠実さの連続で、「どんな仕事でも、真剣に向き合えばこんなに尊い」とまっすぐ胸に刺さりました。 物語はコロナ禍も描き、暮らしが一変した中で「いま残すべき言葉」を巡って編集部が揺れる展開も含め、私たちの記憶や痛みまで受け止めて未来へ手渡す、辞書という営みの懐の深さに泣かされました。お仕事ドラマとしても、ヒューマンドラマとしても超秀逸!観終わったあと、言葉も仕事も、少しだけ丁寧に、大切にしたくなる作品でした。 ========== あえて今回はベスト10に入れなかった大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』も、朝ドラ『あんぱん』も素晴らしかった。それ以外にも、ここでは紹介しきれないほど数々の名作ドラマが生まれた2025年。 配信のオリジナルドラマも力作がどんどん制作され、ドラマ好きとしては嬉しい悲鳴をあげた一年でした。皆さんの2025年ベストドラマは、なんですか? 【10位~6位は? 前編を読む】⇒2025年「本当に良かったドラマ」ベスト10。人気アイドルが見せた“禁断の涙”に、実力派俳優の“あまりに無様な姿”が胸を打つ<前編> <文/鈴木まこと> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201



