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「5000円でお願い」甥っ子から届いた“お年玉請求LINE”に絶句。本人の母親に伝えると“まさかの返答”

「柔らかい借金の取り立てみたい」募るモヤモヤと既視感

それが、いきなりの5000円指定。 「金額を上げるかどうか以前に、『まず相談じゃない?』っていう気持ちが一番大きかったです。正直、ちょっと柔らかい借金の取り立てみたいだな、と思ってしまいました」 冗談めかして話しながらも、三浦さんの表情は複雑でした。 三浦さんが「やっぱり変だな」と感じたのは、その後のやり取りでした。 「『いつごろ送ってもらえますか?』とか、『最悪、遅くても12月中旬までにお願いしたい』とか、期限を区切ってくる感じもあって……。なんか腑に落ちない感覚というか、心の中にモヤモヤが溜まっていましたね。文章を読み返していたら、最初は『無機質な業務連絡みたいで寂しいな』と思っていたところが、ときどきネットの動画でよく見る“詐欺DM”と構文がすごく似ていることに気づいたんです」 「期限までにご対応ください」 「URLはこちらです」 「まだですか?いつ頃いけそうですか」 甥っ子からのメッセージが、ほぼ詐欺メッセージと変わらないという事実に三浦さんは思わず苦笑します。 「もちろん詐欺じゃないって分かっているんですけど、『欲しいのはお金だけなんだな』っていう感じが、ちょっとしんどかったですね」

「今どきは普通」親の言葉に困惑。効率化で消える“気持ち”

1225_お年玉③メッセージを送ってきた甥っ子の家では、普段からPayPayや振り込みでお金を渡すことが多いそうです。 「一連のできごとを妹に聞いたら、謝られるどころか『今どきは普通だよ』って言われました。その時代によって常識は変わるかもしれないけど、わが子が挨拶もなしに人にお金だけを請求するようなことをしたら、私だったら『そんなの普通だよ』とは言えません。……実際、去年お年玉を現金で渡そうとしたら、甥っ子本人から『振り込みの方がラクだから嬉しい』と言われて、びっくりしたこともあります」 「理屈と効率がいいことは分かるけれど、なんだかお年玉やお小遣いを渡す側の“気持ち”まで省略されているみたいで引っかかる」と三浦さん。 「昔って、『お年玉って、もらえたらラッキー!』くらいのものだったのに、いつの間にか『もらって当然』『あ、どうせくれるなら、一番効率のいい形でお願いね』みたいな空気になっている気がして。そこが一番、違和感を抱いたし、怖かったですね。こんな考えも古いのかな……」 リンクひとつで完結するやり取りは、確かに効率的です。 ただ、その効率の良さが、年に一度の行事から“間”や“気持ち”を削り取っているようにも見えます。 <取材・文/青山ゆずこ>
青山ゆずこ
漫画家・ライター。雑誌の記者として活動しつつ、認知症に向き合う祖父母と25歳から同居。著書に、約7年間の在宅介護を綴ったノンフィクション漫画『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。』(徳間書店)、精神科診療のなぞに迫る『【心の病】はこうして治る まんがルポ 精神科医に行ってみた!』(扶桑社)。介護経験を踏まえ、ヤングケアラーと呼ばれる子どもたちをテーマに取材を進めている。Twitter:@yuzubird
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