“胃がんを患う義父”との絶縁を考えるワケ 「俺はもう死ぬんだから…」としてくる“理不尽な要望”とは
不妊を伝えても「孫の顔を早く見せろ」と急かされる日々が地獄
義父の理不尽な要望は、今も続いています。りほさんが特に辛く感じるのは、「孫の顔を早く見せろ」と急かされること。
「私は不妊が原因で離婚したので、子どものことを言われると辛い記憶がフラッシュバックして苦しくなります」
りほさんが義父母と会うのは年末年始などの長期連休中だけですが、その時、義父は夫のいとこの子ども話などを持ち出してきて、「あんたらも子どもを持ってこそ、一人前の大人やぞ」と言ってくるそうです。
その話題があまりにも辛くて、りほさんは義父に「私は子どもができにくい体なので難しいかもしれません」と打ち明けたことがあります。しかし、義父は「体質なんて生活習慣や食事で変わるんだから、努力が足りん」と言い放ったそうです。
「だから、今年は何かと理由をつけて夫の実家へ行くのを避けていました。そしたら義父のほうからアパートに来るようになってしまって……。『俺の命はどうせ長くないから、生きているうちにできる限り親孝行をしてちょうだいよ』と遠回しに圧をかけてくるんです」
いま、どんな治療をしていて、体はどんな状態なのか。そう尋ねても、義父はなぜかいつもはぐらかすため、りほさんは病状を詳しく知れていません。
「がんは早期治療が大事だと聞きますが、義父は病気を治療する気などないように見えます。もしかしたら末期なのかもしれませんが、病気を盾にして、これまで言えなかった自分の要望を私たちに押し付けるのを楽しんでいるような感じもする。今みたいな状態が続くようなら、絶縁を検討します」
自分に深刻な病気が発覚すると、「やり残したこと」が頭に浮かぶことはあるものです。しかし、病気は家族や身内に自分の要望を押し付ける免罪符にはなりません。
がんとの向き合い方を間違え、家族の溝を深めている義父……。彼が正しい闘病の仕方に気づく日は、やってくるのでしょうか。
<文/古川諭香>古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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