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「日本人は損してるかも…」ハワイのホテルスタッフに聞いた“ホテルに愛されるお客様“の作法

Tips④ チップは「感謝を伝える言語」として使う

 四つ目のポイントは、チップの使い方です。  これは日本人にとって、正直かなりハードルが高いですよね。私自身、ハワイに住んで数ヶ月経ちますが、いまだにスマートにできているとは言えません。  日本から来ると、「チップって高い」と感じるのも無理はありません。今は20%前後が相場なので、たとえば100ドルの食事をすると、120ドルを支払うことになります。「払わなければならない」という感覚になってしまう気持ちも、私自身とてもよくわかります。  けれどこちらの文化を観察していると、チップは単なる追加料金ではなく、言葉以外で感謝を伝える、重要なコミュニケーションツールなのだと感じるようになりました。  たとえばホテル滞在では、少し戦略的ではありますが、滞在の早い段階で、ベッドメイキング後にチップと「Thank you」と書いたメモを置いておく。それだけで、その後の清掃の丁寧さや、ちょっとした気配り、対応の温度感が変わってくる。  これは私の実体験ですが、以前ハワイの「ハイアット・セントリック」に滞在した際、娘のために、スタッフの方がお菓子をきれいに並べて、さらにおまけまで添えてくれたことがありました。  娘はとても喜び、習いたての英語でお礼の手紙を書いて部屋に置いておきました。すると後日、スタッフの方からとても丁寧な返事をいただき、最後には直接お話しすることもできました。  幼い娘にとって、忘れられない旅の思い出であり、実践的な英語体験にもなり、母親である私も、すごく素敵なコミュニケーションをとることができました。  そのやりとりの中でも、「ありがとう」という言葉と一緒に、チップを“コミュニケーションの一部”として使っていました。  チップは、打算的に言えば「未来のサービスへの投資」になる。スマートなチップの使い方はホテル滞在の満足度を大きく変えうるものなのだと思います。

大切なのは、スタッフと旅のパートナーになるという意識

大木優紀さん 今回、ホテルとうまく付き合うための、実践的なTipsをご紹介しました。  すべてに共通しているのは、「お客様は神様」という上下関係の意識を手放し、人と人として向き合うコミュニケーションを大切にすることです。  目の前のスタッフを、「サービスを提供する人」ではなく、いい旅を一緒につくるパートナーとして捉えてみる。そう意識するだけで、ホテルという場所は、不思議ともっと優しく、もっと親密に、私たちを迎えてくれるようになります。  「サービスを受ける側」という立場から、「関係を築く側」へ。  そんなマインドセットに切り替えてみることで、グローバルスタンダードなホテルの楽しみ方に、少しずつ近づいていけるのではないかと、ホテル関係者の方々のお話を聞きながら、私自身も視野を広げているところです。  次の旅ではぜひ、スタッフの名前を呼んでみたり、ほんの一言、声をかけてみたりしてみてください。きっと、想像以上にあたたかい笑顔が返ってくるはずです。 【Voicyで聴く】⇒音声版「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」 <文/大木優紀>
大木優紀
1980年生まれ。2003年にテレビ朝日に入社し、アナウンサーとして報道情報、スポーツ、バラエティーと幅広く担当。21年末に退社し、令和トラベルに転職。旅行アプリ『NEWT(ニュート)』のPRに奮闘中。2児の母
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