常に前向き、ポジティブ、パワフル。人生を振り返りもせずに、駆け抜けているようなミキティ。
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私は本当に悩みません>と言い切る背景には、<
何か起こったら、とにかく対処法を考えます。>という確固たる信念があります。
どうしよう?と思うより先に、どうすべきか、対処法を考える。そうです、どうしよう?のループにはまれば、ただ自分を追い詰めてしまうだけ。そしてとにかく動く、行動する。
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何かにぶつかる前に行動している気がします。なんか常に動いてる。>
生きていれば、悩みは付いて回ります。でも動いていれば、ぶつかる以前にかわせる可能性だってあるのです。行動して、何かに夢中になっていれば、悩みにすら気づかないという前向きさも、身につくかもしれません。
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「毎日死んで、毎日生き返る」をテーマに生きてるっていう感じです。>
と、今日を全力で燃え尽くして、翌日不死鳥のようによみがえる、信じがたいタフさですが、それでもミキティは言うのです。
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一歩一歩よ、本当に。飛べないから。>
ミキティといえど、一足飛びには行けないのです。
本書のページをめくるたび、思わず二度三度うなずいてしまう格言の数々。人生って過酷だけど、必ず乗り越えられる、ミキティのように楽しみながら、と信じられる一冊です。
<文/森美樹>
森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『
主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『
母親病』(新潮社)、『
神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。
X:@morimikixxx