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40歳にしてハイブランド店に行かなくなった元TBSアナの私が「50万円のバッグ」に一目惚れして感じたこと

数日後、またあのお店へ

 なんだかそこまでじゃないかもと急にしゅんとなった私は、店内に足を踏み入れることなく踵を返して帰宅。ただ、やっぱりかわいかったなと友人らにその旨をLINEしたところ、詳しい友人いわく「そのバッグ今50万円こえているよ」とのこと!  ご、ごじゅうまん!? 革製じゃないよ!? 布製だよ確か!? というおかしなポイントにひっかかった私でしたが、50万円のバッグを買ったとしていつ使おう、どんな服に合わせよう、と考えると、なんだか違うのかなと考えこんでしまったり。  それから数日後、仲良しと食事をして一緒に街中を歩いていたとき、たまたまそのハイブランド店の近くであることに気づきました。可愛いバッグがあるんだよね、よかったら見てくれない? と彼女を誘い、再チャレンジ。実はこの日ビールを飲んでいたのでちょっと気が大きくなっていたんだな。  しかもこの日は入店制限なし。入店するなり例のバッグをもたせていただき、鏡をみてみました。この日の私はリュックにフリースにニットキャップといういで立ち。まあ、とにかくピンクの繊細なバッグはちょっと違うかなという雰囲気。  うーんこれはだめかなと視線をおとすと、同じデザインのこれまた可愛いお財布があるではないですか。店員さんいわく、「今年の3月5日は一粒万倍日や寅の日などが重なる何年に一度かのラッキーデーなので、ぜひその日から新しいお財布を使い始めることをお勧めします」とのこと。  実は今私が使っているのは祖母の遺品。なかなか気に入っていますが、ちょっとボタンが閉じにくくなってきているのが難点。お財布を買い替えるのもありかもという気持ちがポーンと浮かんできたのです。

友人が耳元で“一言”

アンヌ遙香さん 値段を聞けば「11万円」とのこと。普通に考えればありえない数字ですが、50万のあとに聞かされるとなんだかお買い得に聞こえてくるから不思議。  え、やっちゃおうかな!? 買っちゃおうかな!? ともぞもぞしていたら、子育て中の友人が耳元で「布地の淡いピンクはすぐ手垢つくよ! それでもいいの!?」とぴしゃり。  た、確かに……一気に現実に引き戻された私。結局またもすごすごと退散したのでした。  ハイブランド品はキラキラしていて魅力的だし、誰かに買ってもらう人もいれば、自分で買う人もいる。その背景はさまざま。今の私は自分で買う派。  おそらく今の私にはあまり必要のないものなのかも。でもそのうち可愛い真新しいバッグを手にしている日があるかも。そのときは「なにか自分にご褒美をあげてもよいかも」って思えたタイミングなのかも、ね。とにかく、今じゃない。 <文/アンヌ遙香>
アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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