肝を冷やした思い出も…猫エイズの発症を防ごうと努力した日々
初めての猫飼いライフでは、ヒヤっとしたことも……。ある日の掃除中、ガンチャンは自力で窓や網戸を開け、ベランダへ。室外機を経由し、近隣宅の屋根に上ってしまったのです。
「猫ちゃんがこんなに賢いとは思っておらず、扉は閉めていたのですが、施錠はしていませんでした」
その後、ガンチャンは屋根から降りられず、カラスに襲われかけたそう。飼い主さんは慌てて、119番をしました。

ベランダでの日向ぼっこが大好きだった
「消防隊や警察の方が来てくれたおかげで、怪我はありませんでした。ガンチャンに申し訳ない気持ちと助かって良かった気持ちで大号泣。その後は、脱走対策を万全にしました」
猫エイズは感染しても発症せずに、天寿を全うすることもある病気。一説ではストレスが発症に関係しているといわれているため、飼い主さんはできる限り一緒に過ごすように心がけたり、伸び伸び暮らせるように生活環境を整えたりしました。

「医師も驚くほど食べ物などのアレルギーが多かったので、ご飯は試行錯誤しました。動物病院では月1回、抗ウイルス作用のある注射を打ってもらっていました」
そうした努力もあったからか、猫エイズは発症しませんでした。しかし、2022年11月下旬、カビ(真菌)に感染して起きる「クリプトコッカス症」を発症。菌は脳にまで回ってしまいました。
クリプトコッカス症は、人間にも感染する人畜共通感染症。ガンチャンは脳障害によって自分の意志で動けなくなり、手足を常にバタバタさせるように。飼い主さんは3時間ごとに体勢を変えたり、強制給餌を行ったりするなどして命を紡ぎ続けました。

闘病中は外出を極力控えて、少しでも一緒にいようとした
しかし、ガンチャンは2023年1月18日、天国へ。ガンチャン亡き後、飼い主さんは深刻なペットロスに陥りました。
もう、動物とは暮らさない。そう思いもしましたが、彼氏から言われた「ずっとのおうちを待っている猫ちゃんがいる以上、猫ちゃんを迎えて一緒に過ごそう」との言葉が刺さり、譲渡会などを通して2匹の猫を迎えたそうです。

どちらもシャム風猫のニッキくん(左)とポヌ吉くん
「正直、今でもふとガンチャンのことを思い出して泣いてしまう時があります。乗り越えようとした時もありましたが、悲しみが大きいので、今は共存していこうと思っています」