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『ばけばけ』トキとヘブンの関係を決定づけた“オープニング曲の一節”とは? 制作統括が明かすラブストーリーの狙い

この物語はラブストーリーなんです

 トキとヘブンが仲を深める様子を描く際に意識したことについて、「本作を制作する最初の段階で『この物語はラブストーリーなんです』ということは制作陣で共有していました」と説明する。 連続テレビ小説『ばけばけ』「ただ、『ロミオとジュリエット』みたいにトキを“悲劇のヒロイン”のような描き方にはしたくなかった。あくまでお互いが理解し合っているからこそ一緒にいられる距離感は、大切にしたかったんです。  そこはハンバート ハンバートさんが歌うオープニング曲『笑ったり転んだり』から気づきを得ました。本曲には『今夜も散歩しましょうか』という歌詞が出てきますが、大々的に愛を叫ぶのではなく、世界の片隅で『散歩しましょうか』と言える距離感を目指しました」

梶谷の記事に、悪いことは書かれていなかった

 “仲を深める”といえば、トキとヘブンに加え、サワと庄田多吉(濱正悟)、なみと福間(ヒロウエノ)など、三者三様の男女の関係が描かれていたが、「いろんな生き方があるよ、というものを見せられたらと思っています」と口にする。 連続テレビ小説『ばけばけ』「新聞記者の梶谷吾郎(岩崎う大)が書いた『トキがヘブンと結婚したおかげで松野家の借金を返済してもらった』という記事でトキたちの生活は一転しますが、本来他人の人生なんてどうでも良くて、あの記事を読んで第三者がトキたちを叩く必要なんてありません。そもそも、この記事をしっかり読んでもらえるとわかるのですが、面白おかしくはなっていますが、事実はしっかり書かれていて悪いことは書かれてないんです。  それでもバッシングをしてしまう背景には、あの世界で生きる人たちには不満や複雑に絡み合った何かがあったのかもしれません。一歩引いた状態から、違う立場から、事象を見られるのがドラマの良さだと思っています」  そして、「いろいろな価値観や背景、思いがあることを、登場人物の生き方や言動から感じてもらえれば嬉しいです」と語った。  物語の後半で描かれる“社会の中の2人”。トキとヘブンの関係がどのような形で人々の心に届くのか、今後の展開にも注目が集まりそうだ。 【続きを読む】⇒『ばけばけ』吉沢亮が13kg減量で体現した“恨めしさを抱えた男”。制作統括が語る「錦織の裏テーマ」 <取材・文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
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