人生とは航海にもたとえられますが、親になった瞬間から〈育児もキャリアも「共に舵をとる2人の船」に変わる〉と本書。〈育児でもキャリア面でも「相手の役割は自分の役割でもある」と心から思っておくことが2人の船をつくる第1歩〉と指南しています。私達はつい、父親と母親でやるべきことを分けがちですが、それこそが船の航路を危うくする一因なのかもしれません。
子どもが生まれてから成人するまで20年、日々の荒波を乗り越えるため、本書が提案するのが、働く親が心にとめておくべき5原則です。
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原則1〈はた親のキャリアはWカーブ〉
キャリア形成はアップダウンを繰り返しながら、結果的に上昇していればOK。
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原則2〈家族会議は航海の基本〉
話し合いの習慣が航海には必須。
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原則3〈時間オバケには「選択」が効く〉
瞬く間に過ぎ去る時間の使い方。
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原則4〈受援力は、はた親の必須スキル〉
子育て支援は惜しみなく利用する。
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原則5〈価値観は変わっていい〉
価値観の変化を受け入れよう。
ここでは、原則3をピックアップしてご紹介します。
「朝は毎日、戦争です」「夜、寝落ちして何もできない…」――子育て中に聞こえてくるのは、こんな声ばかり。なぜ子育てには時間がかかるのでしょう。

本書によると〈“タスク”に時間がかかるだけではなく、子育てにおいて“待つ”ことが大切な場面も多いから。ご飯を食べるのを見守る、イヤイヤ期のこだわりを尊重する、登園前の「自分で靴を履く」までの5分を待つ…。これらは効率化ではなく、“一緒にいること”そのものに価値がある時間です〉。
それを踏まえた上で、時間と付き合うコツは〈“スキル”ではなく“選択の積み重ね”です。