
――ただ、そんな娘にも、大きな壁がありました。
それが、「スピーキング」です。
もともと慎重で、失敗を恐れる性格ということもあり、英語を“話す”ことには少し苦手意識があったようです。
実際に、ハワイの公立校に入学した際、英語4技能のチェックが行われたのですが、娘はスピーキングだけが際立ってスコアが低いという結果に。逆に、リーディングとライティングは、ほぼ基準をクリアしていました。
その結果、娘はESL(英語を第一言語としない子ども向けのサポートクラス)に入ることになり、スピーキング面の支援を受けることになりました。
書くことはできるので、ある程度自信がつけば、少しずつ言葉は出てくるのではないか――親としてはそんなふうにも感じています。
ただ今回、改めて実感したのは、英語教育をしていても、現地でどこの壁にぶつかるかは、その子の性格や個性によってまったく違う、ということでした。
「間違っても話す」息子が、いちばん現地に馴染んでいた
一方で、息子は小学4年生で、ハワイでも同じように4年生の課程、つまりエレメンタリースクール・グレード4に入りました。
息子はとにかく社交的。むしろ、その積極性が裏目に出ることもあるくらいの“突撃タイプ”です。初日から、文法も発音もかなり怪しい英語で、とにかくガンガン話しかける。こちらが「そんな勢いで行くの!?」と驚くくらい、とにかく物怖じしませんでした。
だからこそ、友達を作るのが本当に早かった。
今のところ、家族4人の中で、いちばん“言語の壁”や“文化の壁”を軽々と飛び越えているのは、息子かもしれないと感じています。
ただ、その一方で、息子にはまた別の課題があります。
もともと本人があまり読み書きを好きではないこともあり、リテラシー面はかなり苦戦中。授業では当然、ネイティブ向けの高度な英語が使われるので、「何言ってるかわからない」となることもしょっちゅうです。
そのため、読み書きに関しては、かなりのサポートが必要だなと感じています。
実際、娘と同じようにESLのテストを受けたところ、リーディングやライティングを含めた点数はよくはありません。
ですが、スピーキングの点数は姉よりもよく、合格点に近いスコアが出ていました。
息子の場合、そもそものコミュニケーション能力が高く、非言語のスキルで壁を乗り越えていくタイプのようで、とても頼もしく思っています。
もちろん、読み書きの課題はこれからですが、あれだけ失敗を恐れずに話しかけにいけるなら、“会話力”という意味では、もしかしたら家族の中でいちばん伸びるのが早いのかもしれない――そんな期待もしています。