美容でも育毛でも、その根源は「腎」を整えることだと、白石さんは言います。東洋医学でいう腎とは、腎臓のことではなく、“生命エネルギーの根源”を指す“概念”です。
そして、腎を整えるために、もっとも大切なのは「ちゃんと眠ること」だそう。
「睡眠で悩んでいる方は、多いですね。
現代は、体はあまり使わずに、目や神経だけ疲れる仕事が多いでしょう? 気だけ高ぶっちゃって眠れない方が多い。頭に鍼を打っていると、私の体感では、頭が割れそうなぐらいパンパンになって突き上げてくるような感じがするんです。
そんな方には、『眠る時間を、まず10分伸ばしましょう』とお話ししています」
では、眠るために自分でできることは何でしょうか?
①軽い運動を習慣に組み込むこと
頭だけ疲れて、体が疲れていない私たちは、とにかく体を動かすことが快眠への道。
「1日40分ほど歩くとか、なんでもいいのです。どう生活に取り入れて習慣にするかがポイントですね」
例えば、通勤の帰りだけ一駅早く降りて、好きな音楽を聴きながら歩くとか、“楽しい時間”にすることが続けるコツです。
②耳のツボ「神門」を押す
「神門(しんもん)」とは、耳の上部の内側にある、V字型の軟骨部分のくぼみにあるツボです。
「このツボは凄いです。私の患者さんで、神門に鍼を打って眠れなかった人はいないぐらい。ここを毎日自分で10秒ほど押してみてください」
③眠る前の「3 Good Things」習慣
かつて白石さんも不眠に悩んだことがあり、当時は眠る前に「私はダメだ」と毎晩自分を責めていたそうです。そんな白石さんがすすめる習慣が、「3 Good Things」。
これは、眠る前に「今日あった“よかったこと”を3つ思い浮かべる」という習慣です。
「今日は天気がよかった、コンビニのスイーツが美味しかった、とか小さなことでOK。不安やネガティブな思いで眠れない人は、3 Good Thingsで、心がふっとゆるむのです。私は3つを書くようにしています」
現代人は、眠れないとすぐ入眠剤や高価な枕などに走りがち。ですが、まずは腎を整える習慣を取り入れてみるとよいのではないでしょうか。
【参考記事】⇒
「常にだるくて、生理痛は失神するほどでした」虚弱だった女性が、健康を取り戻して“予約の取れない鍼灸師”になるまで
【過去記事】⇒
このままじゃ髪がヤバい!薄毛やパサパサ髪はよみがえるのか?人気沸騰の「育毛鍼灸師」に聞きました
<白石明世 文/女子SPA!編集部>
白石明世
EN body conditioning salon合同会社 代表/鍼灸師。
5歳よりクラシックバレエを始め、14歳から中国・上海京劇学院、17歳からスイスのルードラ・ベジャール・バレエ学校に進学。20歳で腰痛をきっかけに帰国後、2011年に東京衛生学園鍼灸専門学校に入学し、はり師・きゅう師の国家資格を取得する。2016年に原宿で開院、2022年に表参道・骨董通りへ移転し「EN body conditioning salon」に改名。「ザ・ペニンシュラ東京」のパートナーとして、ホテル内スパでの施術も行う。各種メディアにも多数登場、著書に『
すごい腎活習慣 』(2026年、徳間書店)。