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「理不尽で残酷なことだらけな人生を肯定する」宇垣美里が“ある会計士の39年間”に見つけたもの

どんな人の人生にも確かなドラマがある

サンキュー、チャック 逆再生のミステリー仕立てである本作。しかし、謎解きが主題ではない。一見平凡な人物の一生に輝くかけがえのない瞬間を描き、どんな人生にもドラマがあると力強く生を肯定するその姿勢にただただ涙が止まらず、あふれる多幸感に胸がいっぱいになった。  特に映画史に残る傑作ダンスシーンは必見だ。ただ人が踊る姿が、こんなにも希望ときらめきに満ちているなんて。きっと私はこの光景を何度だって思い出すことだろう。  結局、世界の終わりとは何だったのか、その謎の答えを知った上でまた見返すと、絶望的な第三幕すら愛おしく、沁みる。面談に訪れた保護者など、ちょっとした役に有名俳優が起用されていて思わずにやり。人生を寿(ことほ)ぐために、愛おしい自分自身を抱きしめるために、さあ、踊ろう。 『サンキュー、チャック』 配給/ギャガ、松竹 絶賛公開中 ©2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. <文/宇垣美里>
宇垣美里
’91年、兵庫県生まれ。同志社大学を卒業後、’14年にTBSに入社しアナウンサーとして活躍。’19年3月に退社した後はオスカープロモーションに所属し、テレビやCM出演のほか、執筆業も行うなど幅広く活躍している。
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