「ゲスい野郎」を怪演、フォロワー3万人が減るリアリティ
ドラマ『あなたの番です -反撃編-』(日本テレビ系)では無愛想な理系男子役から一変、恋に揺れ、人間味を帯びる青年を演じ高視聴率に貢献した横浜さん。
その後も、執着心を持ち危険な香りを纏う名家跡取りを演じた『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)、心に傷を抱えながらも茶目っ気も見せる料理人を演じた『着飾る恋には理由があって』(TBS系)など、立て続けに話題のドラマに出演。
さらなる転換期となったのが、2022年の映画『流浪の月』です。広瀬すずさん演じる女性への想いが歪み、暴力を振るう恋人役でその狂気を最大限に表現。壊れた優しさを一切の誇張なく、自然に滲ませたためリアリティがありすぎて、Xでは「本気で嫌悪感が湧く最悪の粘着DV男」「くっそゲスい野郎を怪演する横浜流星」と驚きの声があがりました。
当時277万人いた横浜さんのInstagramフォロワーは3万人減ったそうですが、本人は「役者冥利に尽きる」と手応えを感じたそう。徹底した悪役への入り込みが評価され、日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど、アイドル的俳優から本格派俳優への道を切り拓いていきます。
さらに役への没入度を極限まで高めたのは、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞など、数々の映画賞を受賞した2024年の映画『正体』。死刑囚・鏑木慶一として、5つの顔を使い分け逃亡劇を繰り広げました。
見た目だけでなく、姿勢、歩き方、声のトーンといった細部まで演じ分け、1人で全く別の人物に次々となり切っていきます。その中でも、触れ合う人々に「信じたい」と思わせる心根の優しさを持つ鏑木。

画像:映画『正体』公式サイト
「死に物狂い」だったというアクションもさることながら、彼の必死の訴えは、生きようとする執念が激しくほとばしり、観る者を圧倒しました。
こうした映画界での活躍から、ついに手にした2025年の大河『べらぼう』での主演という大役。横浜さん独特の「影」や「クールさ」は一旦封印し、情熱で仲間を巻き込み、時代を切り拓く江戸のメディア王・蔦屋重三郎を軽やかに好演しました。