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「またか…」芸能人の声優起用を“許せない”人たちの本音。30歳芸人の“アニメ主人公抜擢”に賛否が渦巻く

 2026年8月8日より世界独占配信される、手塚治虫の名作『リボンの騎士』を原案とするNetflix映画『THE RIBBON HERO リボンヒーロー』。同作の主人公・サファイアの声優をお笑いコンビ・ラランドのサーヤ(30)が担当することに、一部で批判的な声が上がっている。
主人公・サファイアを演じるサーヤ

Netflix映画『THE RIBBON HERO リボンヒーロー』で、主人公・サファイアを演じるサーヤ(ラランド)※画像はPR TIMESより

 一昔前は「芸能人が声優を担当する」という情報を聞くと、反射的に拒否感を示す人が多かった。そして現在も、そうした人は一定数いる。実際、佐久間大介(Snow Man)が2027年放送予定のアニメ『尚善』(フジテレビ系)でメインどころの役を演じることが決まった際にも、ネガティブな意見が相次いだ。  佐久間は過去にも『ハイスクール!奇面組』や『メイドさんは食べるだけ』などで声優を務めている。サーヤは今回声優初挑戦とのことだが、経験のある佐久間とはまた状況が異なる。そもそも、『尚善』はオーディションで役を勝ち取っている。にもかかわらず、ここまで逆風が吹き荒れることを鑑みると、芸能人の声優起用に対する拒否反応の根強さを感じずにはいられない。

経験値の低い声優が生み出すノイズ

 声優としての経験値が乏しい芸能人が、それを生業としている声優たちの中に入ると、演技が“浮いている”ように感じられ、視聴者にノイズを与えかねない。もちろん、アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のラサール石井(両津勘吉役)や映画『モンスターズ・インク』の田中裕二(マイク・ワゾウスキ役)など、芸人が声優に抜擢されて好演したパターンも存在する。  とはいえ、アニメは二次元であるため、映画やドラマといった三次元の作品以上に、そのノイズは没入感を奪い、現実に引き戻してしまう。『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』の映画のように、ちょい役で芸能人が声を担当するケースは珍しくない。その程度であれば、作品の評価に大きな影響を与えることはない。しかし、『THE RIBBON HERO リボンヒーロー』に至っては、サーヤは主人公に抜擢されている。サーヤの演技が作品の価値を0にも100にもできてしまう。  手塚治虫ファン、『リボンの騎士』ファン、さらにはアニメファンが不安を抱く気持ちもわからなくはない。

映画界はアニメが席巻しているが……

 とはいえ、芸能人を声優に起用する判断にも一定の合理性はある。  日本映画製作者連盟の発表によると、2025年の興行収入ランキング(邦画)において、1位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』、3位『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』、4位『劇場版「チェンソーマン レゼ篇」』と、トップ5のうち3作品がアニメだった。2024年も1位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』、2位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』、4位『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』と、トップ5のうち3作品はアニメ作品だ。  間違いなく「日本の映画界はアニメが席巻している」と言えるが、アニメ映画はヒット作とそうではない作品が二極化している。誰もが知る作品が多い一方で、話題にならないまま上映が終了するアニメ映画も少なくない。  もちろん、映画『THE RIBBON HERO リボンヒーロー』はNetflixで配信される作品であり、劇場映画と単純比較することはできない。ただ、多数のコンテンツが競合する中で、作品の認知を広げることが重要である点は共通している。  そもそも、前出の上位の映画は、すでに人気を獲得している原作漫画やアニメの劇場版ということで、ある程度の集客が見込める。言ってしまえば“勝ち確”だ。ただ、『THE RIBBON HERO リボンヒーロー』はそうではない。『リボンの騎士』は有名な作品だが、それを原作ではなく原案としているため、どのようなストーリーになるのかも未知数だ。
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安易な批判はアニメ業界を盛り下げる
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