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夜景デートでプロポーズされたのに。自称・不動産役員に「300万円」を託した34歳女性の悲劇

彼と一緒に世界を飛びまわりたい

 そんな中、彼からの相談が。 「結婚に向けて、君と事業を始めていきたい。そして、僕と一緒に世界を飛び回ろう」そう言って、出された資料には初期費用が600万円と書いてあったんだとか。紗代さんは費用の半分300万円を彼に渡してしまいます。 「彼は『浪費と投資の違いってわかるかい?』と。今投資すれば、初期費用の600万円は、来年には夫婦で所持する6000万円になっているんだと言われて……」  しかし、現金を渡した直後から彼と連絡が取れなくなり、所在不明に。

救ってくれた友人

 大金も夢も一度に消えた紗代さん。救ってくれたのは、友人だったそう。 相談 女子会 友人「友人に、詐欺にあったことを打ち明けました。そしたら、『もう気持ちを切り替えて、私の事業を手伝ってよ』と励ましてくれて。それから派遣の仕事の傍ら、友人の事業を手伝っています」  友人の事業を手伝い始めて半年、貯金はやっと300万円に。お金は人に渡すものではなく、自分の力で増やすものだと気付いた紗代さん。年内に自分でも事業を始めるそうです。  友人の支えを受け、少しずつ生活を立て直した紗代さん。しかし、失った300万円と、結婚を信じた時間が戻ってくるわけではありません。  恋愛感情が高まっている時ほど、相手の言葉を疑うのは難しいものです。だからこそ、交際期間が短い相手から、事業への出資や投資、借金の肩代わりなどを持ちかけられた場合は、どれほど魅力的な話であっても、その場でお金を渡さないことが重要です。  勤務先や事業の実態を自分で確認し、家族や友人など第三者にも相談する。確認を嫌がったり、決断を急かしたりする相手には、特に注意が必要です。「結婚するのだから」「二人の将来のため」という言葉は、送金してよい理由にはなりません。  少しでも不審に感じたら、やり取りや振込記録を保存し、警察や消費生活センターなどの専門機関に早めに相談しましょう。一人で抱え込まず、相手と距離を取ることが、被害を広げないための第一歩です。 <取材・文/maki>
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