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「不審者が出た」と泣いて帰宅した小3娘。親切で助けてくれた高齢男性まで通報される“令和の防犯事情”

警察との現場検証

警察 そして、この “不審者事件”はそれだけでは終わりませんでした。  下校時、娘と一緒にいた友達の母は、なんと警察にも連絡していたようです。 「警察から電話がきました。『娘さんから聞いていると思いますが、現場でどんな様子だったかお話を聞きたく、出てきていただけますか?』とのこと。警察からの連絡がくることなんて、はじめてだったので頭の中が混乱しました」  郁恵さんは急いで支度をし、娘と一緒に高齢男性に声をかけられた横断歩道へ向かいます。 「現場には、私より少し年配の警察官がいました。どうやってランドセルを触られたのか、どう声をかけられたのかを優しく娘に聞いてくれましたね。娘の気持ちを汲んで、『そっか、それは怖かったね』と共感してくれてホッとしたのを覚えています」  郁恵さんは、警察官に聞いたそうです。 「すいません。これって、ただの親切なおじいさんが娘を助けてくれただけじゃないんでしょうか」と。  すると、警察官は少し困った顔で答えます。 「最近は、 “昭和の距離感”が通報されやすいんですよ。助けようとしても、触れたらアウト。声をかけてもアウト。今の方たちと高齢者との、この距離感が本当に難しくて」  その言葉に郁恵さんは複雑な気持ちになったと言います。 「娘が怖いと感じた気持ちは、まぎれもなく本物。一方で、転びそうな子どもを支えた高齢男性の行動も、善意からだったのかもしれません」  そう語る郁恵さんの表情は、どこか複雑でした。  守ることと、疑うこと。  その境界線は、思っているよりもずっと曖昧なのかもしれません。 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <取材・文/木村ひかる>
木村ひかる
湘南在住の編集者/ライター。4人の子どもを出産後、独学でライターに転身。多数のメディアにコラムを寄稿している。「自分が読みたい記事」を書くのがモットー。 Twitter:@hikaru___kimura、Instagram:@hikaru.writer
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