英紙も名指しで報道。「喜びを封印する」佐野海舟の姿から浮き彫りになる、森保監督と日本サッカー界の甘さ
快進撃を見せている日本代表。
しかし、開幕前からチームの中心選手である佐野海舟選手の過去の不同意性交事件が海外ニュースやSNSで再び注目を集めたことは、6月11日に配信した記事でも取り上げ、大きな反響を呼びました。
そして今回、計8件の性加害やレイプで起訴されているガーナ代表のトーマス・パーティー選手について報じたイギリスの『ガーディアン』紙が、「レイプ容疑で告発されたワールドカップ出場選手は他にもいる」という文脈で、佐野選手の名前を挙げたのです。
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しかし、この問題は本当に0か100かで処理すべきものなのでしょうか。
不起訴になったのだから何の問題もないとするのも極論ならば、代表から永久追放すべきだ、あるいはサッカーそのものを続けるべきではないという意見もまた過激に感じられます。
筆者はこれまで、日本サッカー協会や森保一監督の対応について批判的に論じてきました。しかし、それでも佐野選手を徹底的に断罪すべきだとまでは言い切れない部分があります。
なぜなら、それぞれ問題の所在が異なっていると思うからです。
ワールドカップでの献身的なプレーぶり、そして試合後の抑制されたトーンのインタビューを見ていると、佐野選手が自らの罪という十字架を背負いながら、限界まで力を出し切っていることが伝わってきます。
たとえば、試合中の「ここぞ」という決定的な場面で、見事なディフェンスに成功したときのことです。佐野選手は決して感情を爆発させることはなく、まるで何事もなかったかのように淡々と自陣へ戻っていきます。
もし、あの事件がなければ、もっと味方を鼓舞したり、ファンを煽ったりするような、熱いジェスチャーや言葉を発していたかもしれません。それほど素晴らしいプレーをしていながら、彼は喜びを自制しているように見えます。
試合後のインタビューでも笑顔や興奮した様子は見せず、まるで定時で仕事を終えた人のような静かな佇まいで受け答えをしています。
そうした姿を見ていると、佐野選手自身が置かれた状況を誰よりも痛切に感じているのだろうと想像せずにはいられません。それは、ありきたりな言い方になりますが、反省の表れなのだと思います。
佐野海舟選手を巡り、議論は真っ二つに
ガーディアンの記事では、日本時間6月24日早朝に行われるイングランド対ガーナ戦を前に、イングランド代表の選手たちがパーティー選手と握手を交わすのかどうか、という観点から問題を取り上げています。 パーティー選手は、かつてイングランド・プレミアリーグのアーセナルに所属しており、イングランド代表にも元同僚がいます。イングランドサッカー協会は、試合前に握手をするかどうかについては各選手の判断に委ねる方針だと報じられています。 その流れの中で、パーティー選手と似た状況にありながらワールドカップに出場している選手の一人として、佐野選手の名前とこれまでの経緯が紹介されたのです。 佐野選手を巡っては、問題が発覚した2024年から議論が真っ二つに割れています。擁護派からは「不起訴になり、謝罪もしたのだから堂々と代表でプレーすべきだ」という意見が上がる一方、反対派は「#佐野海舟を日本代表から外せ」というハッシュタグとともに批判を強めています。 双方の主張は強硬であり、現在に至るまで議論は平行線をたどっています。
W杯でのふるまいから伝わる「自制」
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