体調が悪い時、胃にやさしいものが食べたい時、さらに満足感も得たい時。不思議と体が欲するのが鶏肉。
〈元々は母の得意料理のひとつ〉という、〈鶏手羽元のさっぱり煮〉。黒木さんも自宅でよく作る煮込み料理です。

『はるの献立日記』より
●鶏手羽のさっぱり煮
材料(3~4人分)
鶏手羽元 …… 8本
ゆで卵 …… 4個
しょうが …… 2片
A
砂糖 …… 大さじ1
酒 …… 大さじ1
酢 …… 大さじ3
醤油 …… 大さじ2
水 …… 300ml
①しょうがは皮付きのまま薄切りにする。
②鍋に鶏手羽と①、Aを入れて中火にかける。ひと煮立ちしたらあくを取り、火を弱めて落し蓋をし、20~30分煮込む。
③手羽が柔らかくなったらゆで卵を加え、煮汁を馴染ませながら2~3分煮る。そのまま粗熱を取り、味を馴染ませる。
あまじょっぱくて、アクセントにしょうがをきかせた味は、懐かしいのに奥が深く、箸が止まらないおいしさ。〈骨から自然に肉が外れてしまうくらい、ほろほろになったらできあがり〉というこのメニュー、作り置きしても便利な一品です。
おせちからはじまり、年越しそばで締めくくる。黒木さんの365日は、季節感や行事を大切にしつつ、日々の生活の中で毎日の食事を一期一会として捉えているのがわかります。
忙しくてヘトヘトに疲れた日も、撮影続きで不規則な日も、友人と集まる日も、囲む食卓はいつでも二度とない特別なもの――そんな黒木さんの、日々を慈しむ気持ちが詰まった一冊です。

『はるの献立日記』より
※撮影:馬場わかな、ヘアメイク:新井克英、スタイリング:池田ミレイ
<文/森美樹>
森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『
主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『
母親病』(新潮社)、『
神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。
X:@morimikixxx