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熱中症対策のつもりが「虫歯の原因」に? 塩分タブレットやスポーツドリンクに歯科医が警鐘

「昔からずっと行われていること」が熱中症対策と虫歯予防に

――夏場の熱中症対策と虫歯予防について、各家庭で心掛けるべきことを教えてください。 前岡:熱中症対策も虫歯予防も、一貫して言えるのは「Less is more」という考え方です。塩分タブレットや経口補水液だけでなく、マウスウォッシュや機能性歯磨き粉など、「これを足せば安心」とうたう商品はどんどん増えています。でも、本当に大切なのは、何かを足すことではなく、正しい知識を持って当たり前のことをきちんと続けることなんです。 その「当たり前」のヒントは、昔の人の暮らしにあります。昔の人は、和食で自然に塩分を摂り、麦茶で水分補給をしながら夏を乗り切っていました。もちろん温暖化によって昔より暑さは厳しくなっていますが、基本となる考え方は今も変わらないと思います。 ――たしかに、熱中症対策も虫歯予防も何かを買うことで解決をしていることが多いです。 0323_子ども公園②前岡:はい。あとは、気温が35℃を超えるような日に、子どもを外で遊ばせないことも大切な熱中症対策です。実際、子どもも35℃を超えるような暑さで「外で遊びたい」とはあまり言わないはずです。私の病院の近くに小学校があるのですが、そこでも「今日は気温が高いので、お昼休みは外で遊ばせないでください」という放送が流れるくらいです。 スポーツも同じです。もちろん現実には難しい面もありますが、熱中症になるような暑さの中で、塩分タブレットや経口補水液を飲んで乗り切ろうとするのではなく、練習時間や活動内容そのものを大人がチェックすることが必要だと感じています。まずは、当たり前のことをきちんと生活の中に取り入れることから始めてほしいと思います。 ======== 麦茶をこまめに飲む、和食中心の食事でミネラルと塩分を摂る、そして気温が高い日は無理に外で遊ばせない。買い足した特別なアイテムに頼るのではなく、昔から続く生活習慣を大切にすることが、熱中症対策と虫歯予防を両立させるカギになりそうです。 【前岡遼馬(まえおかりょうま)】 前岡歯科医院院長。北海道大学歯学部卒。室蘭市の日鋼記念病院歯科口腔外科にて研修後、様々な事情から2014年に実家のある愛知県一宮市に戻り、父の医院を引き継いで最年少で開業。歯科衛生士が在籍しない医院として院長がすべての治療と説明を行う、ワンオペ医院として経営を続けている。著書に、『もう二度と歯医者の治療がいらなくなる3つの習慣 歯を失わないための本気の予防法』。 <取材・文/大夏えい>
大夏えい
ライター、編集者。大手教育会社に入社後、子ども向け教材・雑誌の編集に携わる。独立後は子ども向け雑誌から大人向けコンテンツまで、幅広く制作中。
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