ただ、物語には続きがあります。由希子さんはその後、ご縁があった別の同い年の男性と結婚し、なんと40歳で出産したのです。
お相手は離婚歴があり、プロフィールにはこう書いてありました。
「子どもは授かりものと考えています。授からなくても2人で支え合って暮らしていきたい」
この「子ども欲しい」圧がつよすぎない姿勢が、安心感を与え、結果として幸せな家族を築くことにつながったのです。

「子どもを望まないのは高齢出産の可能性がある層だけだろう」と考えるのは、今の時代では大きな間違いです。20代の若い女性であっても、自ら「子どもはいなくてもいい」と考える層が増えています。
27歳の春香さん(仮名)は、「子どもは欲しくない」という意志を持って婚活をしていました。
数年前なら、20代女性は「子どもが欲しい」という方が圧倒的多数派で、「子ども欲しくない」という希望で活動しているアラサー女性はほとんど見かけませんでした。しかし、現在は違います。
春香さんはその理由をこう語ります。
「ずっと一人でいるのは寂しいし、支え合っていく家族は欲しい。でも、子どもを育てるのは本当に大変そう。今の経済状況や社会環境で、産んだ後にしっかり育てられないというのは無責任。仕事と両立できる自信もありません」
彼女は自分の考えをプロフィールにも明記し、マッチングアプリと結婚相談所を併用して活動しました。「子どもを希望しない20代女性」は需要がないのでは、と心配もありましたが、結果は意外なものでした。
春香さんが積極的に自分から申し込みをしたこともあり、婚活は驚くほどスムーズに進展。半年も経たずに、20代で実家暮らしの男性と婚約したのです。
「彼のプロフィールには『子ども希望』とありましたが、実際にお会いしたら『別に絶対とは思っていない』と言っていました。彼自身、子どもに関しては、いてもいなくてもいいという柔軟なスタンスだったんです」
一番の難関かと思われた「相手の親の反対」についても、彼は頼もしかったそうです。親に対し、「
ここで結婚しないと、俺はずっと子ども部屋おじさんのまま独身だよ」と(半分脅しのように)説得してくれたと言います。
現在、日本人男性の生涯未婚率は約28%(3.5人に1人)に達しており、親世代にとっても「孫の顔を見る」ことより「息子が一生独身でいるリスク」の方が現実的な脅威となっているのかもしれません。