そんな中、婚活市場で一部の女性から強い人気を集めるのが、大祐さん(仮名・33歳)のような男性です。
医療機関に勤務する大祐さんは、子どもについて「いてもよいし、いなくてもよい」と考えていました。30代の婚活男性としては珍しい考え方であることを伝えると、彼はこう答えました。
「そうなんですか。出産って、現代であっても
女性が命がけでやることですよね。授かれば嬉しいけれど、
僕が気軽に『欲しい』と要求するのは、ちょっと違うと思うんです」
この素晴らしい考え方に私は感銘を受け、そのままプロフィールに盛り込むことを勧めました。

大祐さんのような考え方は、子どもを強く希望している女性にとっても、実は非常に好印象に映ります。「子どもが欲しいから私を選ぶ」のではなく、「私という人間を尊重し、リスクを理解してくれている」と感じるからです。
なぜ、これほどまでに「子ども」を前提としない結婚観が広がっているのでしょうか。
こども家庭庁の調査では、結婚に消極的な理由として「収入への不安」「自由時間がなくなる」が上位に挙がっています。
と同時に、女性にとっては妊活や子育ての苦労について、解像度が上がったことも影響していると思います。
企業や自治体が妊活・育児を支援する制度が整ってきたのは良いと思う一方、近年SNSなどで「妊活のリアルな苦労」や「育児の大変さ」を発信する人が多くいます。妊活情報が増え、「卵子凍結」は女子大生でさえ知っています。
「働きながらの妊活の苦労」や「仕事と育児両立の大変さ」の解像度が上がることで、女性たちは非常に慎重になっています。20代でも「子どもはいてもいなくてもいい」と考える女性が増えたのは、決してわがままではなく、冷静に人生を見つめた結果のリスク回避策とも言えるでしょう。
その一方で、男性側はいまだに「結婚は子どもを授かる手段」「自分の遺伝子を残したい」と無邪気に考えているケースが散見されます。産む当事者ではないため、情報のアップデートが遅れているのかもしれません。
だからこそ、前出の大祐さんのように、「相手の立場に立って考えることができる男性」が、希少価値の高い存在として人気になるのです。
今の時代、婚活で人気なのは、条件を押し付ける人ではありません。「もし授からなくても、あなたと一緒にいたい」と言える、パートナーへの深い敬意を持った人です。
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連載『私が結婚できないワケ』
<文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活アドバイザー、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:
@koakumamt