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1話完結の『相棒』タイプから、考察系の『VIVANT』タイプへ。ドラマの“勝ち筋トレンド”が変わった「TVer見逃し配信とSNSの定着」

考察系に話題を持っていかれている感

 ちなみに今クールでも『クロスロード ~救命救急の約束~』(テレビ朝日系)、『ブラックトリック~裁きを操る弁護人~』(フジテレビ系)、『ファーストクライ 母子救命救急班』(日本テレビ系)など、1話完結型は多くありましたが話題性はイマイチ。 『大空港~GATE24~』(テレビ朝日系)は高視聴率を記録していますが、世の中の盛り上がりは、考察系の『VIVANT』、『Tシャツが乾くまで』に話題を持っていかれた感が否めません。  以前は隆盛していた1話完結型に代わり、考察系が新たな“勝ち筋のトレンド”となったと言えるでしょう。
考察系まつり

今年3月には、TVerで期間限定「日テレ考察系番組まつり」なるものも

考察系のデメリットを、TVerや配信が解決

 1話完結型は手堅く世帯視聴率を稼ぎやすいという特徴がある一方、近年テレビ局が重視しているコア視聴率(13歳~49歳の個人視聴率)やTVer再生数があまり稼げない印象があります。  対して考察系はコア視聴率が高めで、TVerも“回り”やすい(再生数が上がりやすい)と言われているのです。  また、考察系は途中回を見逃すと話についていきにくくなるものの、近年はTVerなどの配信で視聴するスタイルが定着し、リアタイ視聴しなくても見逃しを防げる環境が整っています。TVerでは3話まで無料公開をする作品なども多く、世間で話題になってからでも追いかけやすくなっているのです。  このように、デメリットだった懸念点が薄れてきているため、考察系作品がヒットしやすいのではないでしょうか。

SNS時代に合ったヒットの法則

『VIVANT』、『Tシャツが乾くまで』といった考察系作品は、作品を視聴するだけにとどまらず、視聴者たちがXなどのSNSやネットニュースのコメント欄などに考察や感想を書き込むという、メタ的な楽しみ方ができるのも特徴。  作品を「視聴する」だけで完結せず、視聴者がコメントを「発信する」という醍醐味もあり、相乗効果で盛り上がっていくというのが考察系のストロングポイントなのではないでしょうか。  作品の“外”にも考察要素という楽しめる“余白”があることが近年の勝ち筋のトレンドであり、「ヒットドラマの法則」と言えるのかもしれません。 <文/堺屋大地>
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi
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