
私自身も現在スタートアップ企業で働いていて、世代としては社内で最年長。下にはインターン生もいるので、10代の学生から幅広い世代が一緒に働いています。
私が管轄しているチーム内のコンテンツ、SNS部門には本当に若い世代も活躍してくれています。そんな環境の中で、最近一緒にプロジェクトを動かす機会が多いのが、ジレニアル世代。
彼女たちと働いていると、「ああ、確かにこの世代はミレニアルとZ世代のちょうど間にいるんだな」と感じることがあります。ジレニアル世代は、まさに「しなやかなハイブリッド」なんです。
私たち、ミレニアル世代って、昭和の熱気を引き継いでいて、がむしゃらにキャリアを築いてきた。「ガツガツ泥臭く、働くぞ」といった価値観が根底に残っている感覚がある世代だと思うんです。
ジレニアル世代の彼女たちは、そうしたミレニアル世代の働き方や価値観を身近で見ながら育ってきた世代です。
その一方で、彼女たち自身が受けてきた教育や、社会の中で身につけてきた価値観には、Z世代に近い部分もある。
一緒に働いていると、そんな両方の感覚を自然に持ち合わせているハイブリッド感を強く感じるんです。
ジレニアル世代の下の世代になると、生まれた時からスマートフォンが当たり前に存在していて、真のデジタルネイティブ、つまり「Z世代」になります。
もちろん一人ひとり違いますが、私がZ世代と一緒に働いていて感じるのは、デジタルへの親和性だけではありません。多様性を重視することや、無理なく自分らしく働くこと、タイパ・コスパを意識することなど、私たちの世代とは少し違う価値観を持っているように感じます。
そうした「Z世代」と、私たち「昭和ミレニアル世代」の間には、やはり価値観のギャップがあります。でも、その大きな差を埋めてくれるというか、急な段差をなだらかな坂道に変えてくれるのが、ジレニアル世代なのだと思うんです。
たとえば、私が新卒の20代前半のメンバーに直接声をかけると、どうしても相手に気を遣わせてしまうことがあります。こちらに悪気はなくても、世代が違えば、コミュニケーションの取り方にも少しずつズレが生まれます。
私は今、マネージャーという立場で、経営目線からメンバーに指示を出すこともあります。そんなとき、ジレニアル世代の彼女たちが間に入ってくれると、状況が変わります。
経営側の意図をそのまま伝えるのではなく、「つまり、こういうことですよね」と自分たちなりに噛み砕き、若いメンバーにも伝わる言葉に置き換えてくれる。
こちらの意図を汲みながら、若い世代が大切にしている感覚にも寄り添って、自然にチームを動かしてくれるんです。
昭和やミレニアル世代特有のキャリア観や仕事への情熱を理解しながら、若い世代が大切にする、無理をしすぎない働き方や多様性にも共感できる。
どちらか一方に寄るのではなく、その間に立って、お互いの言葉を相手に届く形へと変えてくれる。私にとってジレニアル世代は、まさに世代と世代の間をつなぐ「通訳」のような存在なのです。