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娘に「アナ時代の方が可愛かった」と言われた45歳元テレ朝アナ。ハワイで手放した“美の基準”

復活したヴィクシーショーで感じた「美の基準」の変化

 そんな一世を風靡したヴィクシーショーですが、「画一的な美の押し付けではないか」「ルッキズムを助長するのではないか」といった批判が高まり、2019年に一度休止されました。  この歴史そのものが、世の中の価値観が大きく揺れ動いてきた変遷を表しているように思います。そんなショーの復活。90年代に青春時代を過ごした40代の私たちにとってはビッグニュース。SNSなどでシェアする同世代の友人も多く、大きな話題になりました。  今回のショーは、かつてのような画一的な美しさだけが存在していたわけではありません。体型や人種、年齢など、多様な自分らしさを誇る美がそこには存在していたのです。まさに、美の価値観のアップデートを感じました。  特に印象的だったのは、40代、50代の同世代のモデルたちや、母親である女性たちが堂々とランウェイを歩く姿。産後わずか6週間でランウェイに復帰したバーバラ・パルヴィンの姿も話題になりました。  年齢を重ねることも、母親になることも美しさにつながる。そんなメッセージを感じました。  その一方、圧倒的なスタイルや長い脚を持つエンジェルたちが登場すると、やはり目を奪われてしまう自分もいました。  それをルッキズムと呼ぶなら、そうなのかもしれません。でも、人が思わず見入ってしまうような美しさも、確かにある。美の基準はひとつではないけれど、多くの人を惹きつける魅力というものも、やはり存在するのだと感じました。

「女子アナらしさ」から自分らしさへ。ハワイで変わった美の価値観

 今回のヴィクシーショーを見て、自分自身のことを振り返るのは少しおこがましい気もしますが、私も18年半、アナウンサーとして人から見られる仕事をしてきました。  私がアナウンサーになった2000年代前半は、まだ画一的な価値観が根強く残っていて、いわゆる「女子アナとはこうあるべき」というイメージが強かったように思います。  私自身もアナウンサー時代は、少しでも外見をよく見せようと努力した時期がありました。当時はそれが当たり前だと思っていましたが、今回のショーを見て、知らず知らずのうちに「こうあるべき」という美の基準を意識していた自分を思い出しました。  もちろん、ヴィクシーのモデルたちと私とでは立場も違います。ただ、画一的な美しさが求められる空気のなかで、少し窮屈さを感じていた過去の自分と重なる部分がありました。  それから時代が変わり、2020年代に入ると、産休・育休を経て復帰し、仕事の中核を担う先輩たちの姿や思い切ったヘアスタイルなど、自分らしいスタイルで仕事をする人も見られるようになってきていました。  私自身も、結婚や出産などのライフステージの変化を経験し、アナウンサーを退職。そして今、スタートアップ企業に転職し、ハワイで暮らし始めて1年が過ぎました。  ハワイには、多様な人種やルーツの人々が暮らしているので、服装や外見に関して、こうあるべきという価値観がない自由さがあります。  体型にかかわらず、肌を見せたい人は見せるし、そうでない人は見せない。それぞれの選択が自然に受け入れられる。  周りの人たちを見ていると、誰かの目のためではなく、自分自身の価値観で美しさを定義しているように感じます。  そんな環境に身を置くなかで、私も「自分自身が心地いいか」「自分自身が着たいか」を基準に身だしなみを整えたりするようになりました。  娘からは「アナウンサー時代の方がママ可愛かった」と言われることもあります。でも、今ではそれも心から笑って「そうだよね」と返せます。以前よりも、自分自身がずっとラクになったと感じています。
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スーパーへ行く日も、私の人生のランウェイ
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