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汚部屋に住むバツイチ主婦が再婚できた理由【整理収納アドバイザー中山真由美さん】

中山真由美「子どものころから片づけが大嫌い。家の中はいつもグチャグチャだったんです」と笑うのは整理収納アドバイザーの中山真由美さん。ふたりの子どもを育てながら、テレビや雑誌の片づけ企画などで活躍する彼女は、女性の人材活用を支援する会社の取締役も務め、どう見てもやり手のビジネスウーマンにしか見えない。  しかし、そんな彼女も以前はまったく違う生き方をめざしていた。 「若い頃から早く結婚したかった。今思うと、自分に自信がなくて、早く誰かのお嫁さんになって人生を保証されたかったんです」  21歳でひとつ年上の男性と結婚、しかし、結婚生活は平穏ではなかった。 「浮気があったり、隠し事があったり……。子どもが生まれて幸せな時期もあったけど、お互いに信頼しあえなかった。話し合いができない夫婦だったんです」  当時の家は足の踏み場もないほど散らかり放題。  子どもが生まれてからはますます物が増え、大事にしていた結婚指輪を紛失したことすらあったという。 「散らかった家には幸せはこないのか」、そう思わせるほど夫婦の仲は冷え込んでいたが、 「収入が減ったから働いてくれ」と夫に言われた中山さんは、深夜のコンビニで働き始める。 「育児の合間の深夜勤務。体力的にはきつかったけど、やれば成果が出るのは楽しかった。不安なまま家にいるよりも、仕事に夢中になっているほうがずっと楽でした」  しかし、そんな彼女に夫は「本当は遊んでいるんじゃないか」と疑いの目を向けるようになり、夫婦仲はますます険悪に。  子どもたちのことを考え4年間我慢したが、ついに離婚。  中山さんが31歳、長女が7歳、長男が4歳のときだった。  幸いなことに仕事は順調で、アルバイト先のコンビニで接客コンテスト1位になり、派遣社員を経て、今の職にたどり着く。  そこで整理収納アドバイザーと運命的な出会いを遂げたのだ。 「整理収納アドバイザーの女性と知り合って、自宅を片づけてもらうことにしました。一日がかりで家じゅうを片づけ、出たゴミの量は2トントラック一台分(笑)。それ以降、整理収納のおもしろさに目覚めたんです」  すっきりした家のなかでかつてない幸福感を得た彼女は、片づけが大好きになり、自身も整理収納アドバイザーの資格を取得。  そればかりか、自分の会社にも整理収納サービス部門を立ち上げて、事業の柱へと育てていったのだ。  それと前後するように、コンビニの仕事仲間だった男性から「久しぶりに会わない?」と連絡が。  それが当時は大学生だった、現在の夫。 「パート時代も仲は良くて、弟みたいな感じでした。恋愛の相談とかにものっていたのに、どうしてこんなことになったのか(笑)」という中山さん。紆余曲折もありながら6年の交際を経て、昨年、ついに結婚にたどり着いた。  ふたりの子どもと夫、4人で新たな人生を歩み始めた中山さん家族の歩みは、6月7日発売のESSE2013年7月号『「子連れ再婚」を選んだ家族の記録』で詳しく報じられている。  ドラマチックで感動的な彼女の半生は、読む人に生きる活力を与えてくれるはずだ。  ●ESSE web http://www.fujitv.co.jp/esse/index.html <写真/難波雄史 取材・文/ESSE編集部>
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