あえて不倫の恋を選ぶワケ「子育てに男はいらない」「奥さんに優越感」
「好きなった人にたまたま奥さんがいただけ」とは、不倫女性の常套句。しかし中には、「妻帯者だから好きになった」女性もいるようです。
3年に及ぶ不倫関係を続けているハルさん(仮名・33歳)のお相手は、5歳年上の職場の上司。二人の関係が始まったとき、なんと彼は結婚1年にも満たない新婚さんだったそうです。
「奥様のことを思うと、申し訳ないな~とも思いました。でも、家庭を壊す気もないし、彼を奪うつもりもないからいいかなって」
妻帯者と知りながらも関係を持ったというハルさん。彼の顔と性格がハルさんの好みにドストライクだったこともありますが、それ以上に彼を求める理由があったといいます。
「私の立場って2番目じゃないですか。さいしょから浮気相手のポジションだから、彼の浮気を疑う心配がないんです。だから、精神的にラクなの」
ハルさんの元彼は白とも黒ともいえないような出来事が多い人で、いつも女の影に悩まされていたといいます。携帯がつながらない、帰りが遅いなどちょっとしたことでも浮気を疑ってしまう生活に疲れ、1年で別れを切り出したそう。
「浮気を疑う自分にも嫌気がさしました。でも、潔白を証明するものもないからモヤモヤは残って精神的にボロボロ。今の彼はそんな心配も疑いもなく一緒にいられるから、好きって気持ちだけで突き進めてすごく幸せです」
奥様にヤキモチを妬くことはあっても、「新婚の奥様がいても私を愛してくれる」という満足感がたまらないんだとか。
夜や休日はメールをしない、車に痕跡を残さないなど、男性からみたらパーフェクトともいえるほどの“2番目振り”で、3年経った今でもラブラブ継続中だそうです。
5歳の子を持つ男性と不倫中のヒトミさん(仮名・29歳)は、5年前に当時付き合っていた彼の子どもを流産した経験があります。
「私が産んでいたはずの子と彼の子どもが同い年。もし生まれていたらという思いを重ねて、お子さんの成長を聞くのが楽しみなんです」
さらに、彼を選んだ本当の理由はまた別にありました。
前彼に妊娠を告げたときの「本当にオレの子?」という言葉に、ひとりで育てていく決心をしたというヒトミさん。残念ながら産むことはできませんでしたが、「子育てに男は要らない」と強く思うようになったそう。
「疑われるくらいなら、種だけくれればいいって発想になっちゃった。年も年だから少しでもはやく子どもが欲しいし。だから家庭を持っている人のほうが都合いいじゃない? 今の彼はルックスも頭のよさも完璧。しかも、『もう子どもはできない』っていう言葉を信じて避妊しないでHしてくれるから、毎月生理前には秘かにワクワクしています」
ハルさんもヒトミさんも、過去のつらい経験があえて不倫の恋を選ぶきっかけになったようです。
不倫の恋に走らせたのが男ならば、その女を選ぶ不倫相手もまた男。「出会う順番が逆だったら」というお決まりのフレーズを、ちょっと違った意味合いで使いたくなりました。
<TEXT/千葉こころ PHOTO/Noeemi>
浮気を疑いたくないから 自分が浮気相手に

結婚はしたくないけど 子どもは欲しい
千葉こころ
自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中