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ウザくて既読削除! LINEで恋が終わることもある

 コミュニケーションツールとして確固たる地位を築いたメッセージアプリ「LINE」。仕事での利用はもちろん、気になる人にアプローチしたり、会う約束をしたりと、とくにプライベートや恋愛面で活用することが多いかと思います。  場合によっては、一つの恋の芽が摘み取られることだってあるはず。今回は、LINEが原因で恋に発展しなかった女性の体験談をご紹介します。

ほのかな恋心もさめる……LINE連投がウザい男

 丸の内でOLをしているSさん(29歳)。彼女は結婚適齢期でありながら、4年間彼氏不在の身。 「それほど恋愛体質というわけでもないので、前の彼氏と別れてからぼんやりしてたらこの歳になってたんですよ。そんなときに、ちょうど合コンに誘われて『そろそろ婚活でもすっか~』って感じで参加しました」 嫌なときは既読削除! LINE苦手女子が使う面倒な異性対処法とは? 男女4対4の合コンで、相手は平均年齢27歳の某有名食品メーカーの営業陣。リア充感あふれる彼らの頑張りによって、場はそれなりに盛り上がったそう。 「周りは盛り上がってたんですけど、私は合コンが久しぶりすぎてちょっとついていけなかったんですよね(笑)。年齢も上だったし……。ノリの悪い私を見かねて話しかけてくれたのがKさんでした」  Kさんは俳優の中井貴一さんに似た雰囲気で、マジメそうな25歳の青年だったそう。 「そのときは、他の男性よりも年下なのに、落ち着いた印象を受けました。とりあえず、全員とLINEのIDを交換して帰ったんですけど、数時間後に『今日は来ていただきありがとうございました。ぜひ機会があればお食事にいきましょう!』っていう、完全な社交辞令メッセージがKさんから届いて終了って感じでしたね」  行動力皆無のSさんはその後も婚活らしいこともせずダラダラと過ごし、気づけば合コンから2週間が経っていました。すると、社交辞令LINEをくれたKさんから、「今度お食事いかがですか?」という、食事のお誘いが! 「会う約束が成立した瞬間に立ち上がり、すぐにワンピースを買いに行きました。デートってだけでなんだか嬉しくて、私にもこんな感情がまだあったんだなあ、と感慨深かったです」  KさんからのLINEは、干からびた彼女の日々に、少しだけ潤いを与えてくれたようです。 「そのとき行ったのは、なんてことはないイタリアンのお店でしたが、なんだか楽しかった気がします。ただ、Kさんとどんな話をしたとか、まるで思い出せなかったんですよ。多分、大して面白くなかったんだろうな」  その後、2回3回と食事を重ねた頃、彼から頻繁にLINEのメッセージが送られてくるように。朝には「おはよー! 起きてるー?(笑)」、夜には「お疲れ! 今日かなり疲れたよー」などなど、他愛のないメッセージが連投されてきました。 「最初は『わー、マメな人なんだなー』と思って、あんまり気にしてなかったんですけそ、私自身LINEがあんまり得意じゃなくて、読んで返信する内容じゃなかったらそのままにしちゃったりするんです。申し訳ないな、と思いながら手が空くまで既読のままにしたりしましたね。  でもそのうち、朝のクソ忙しいときに『起きてるかー?(笑)』とか言われても出勤中だっつーの! とか、負の感情がわくようになったんです」  そんなSさんに「おーい! 生きてる?」「もう寝ちゃった?」などなど、送り続けたKさんでしたが、次第に彼のほうでもLINE頻度を減らすようになっていったそう。 「私に気を使ったのか、あっちもわざと返信を遅くしてるのが見え見えだったんですよ。いいことかもしれないけど、そこにも少しずつうんざりしてきちゃって……。なんか、女性のからかい方がヘタっていうか、向いてない感じがすごくしましたね」  しかし、久々に掴んだこのチャンスは逃せない! 付き合うまではガマンだ! と考えたSさんが取った行動は、送られて来たメッセージに返信した後、すぐさまトーク履歴を削除するというもの……。なにゆえメッセージを消したのでしょうか? 「これ以上、Kさんを嫌いにならないための防衛策ですね。会ってるときは平気なんですけど、LINEの相性がとにかく合わなかったので、とりあえずムカつくメッセージを消しまくりました。でも、この現状を友人に話したら『それ、すでに大嫌いじゃん(笑)』と言われてしまいまして……」  友人の助言(?)によってすべてを悟った彼女は、その後KさんのLINEに既読削除をキメつづけ、彼が諦めるのを待ったそう。 「付き合っていたわけでもないので、メッセージを全部放置しました。すると、彼もそれを察知して離れていきましたね。そもそも、LINEしててイラつくってことは、付き合ったらすぐにダメになるってことなのに、なんで気付かなかったんだろ」  そう言って力なく笑うSさん。最後に「SNSとかLINEとか、あんまりやらない男性が好みです」と、現代の20代、30代の中では絶滅危惧種かもしれない理想の異性像を語ってくれました。 <TEXT/谷口京子(清談社) PHOTO/Miya227>
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