Beauty

30歳から胸は垂れる! 緊急バストケア体験レポート

“寄せて上げる”というフレーズも今は昔。かつて「いかに大きく、谷間を見せるか」に心血を注がれていたバストケアは、ここ数年で大きく変化しています。  きっかけは2006年、ワコールが発売した“寝ている間のバスト崩れを防ぐ”をコンセプトにした「ナイトアップブラ」の大ヒット。ここから「育乳」をキーワードに、“単に大きく見せるのではなく、着けることで実際にバストアップ効果が期待できる”というブラジャーが各社から発表されるようになりました。  昨年10月には、雑誌『an・an』による<美乳は、大きさではなく高さでした!>と銘打ったおっぱい特集も。さらに、バラエティショップやドラッグストアでは、バストアップ効果を謳ったクリームやサプリメントが多く売られるなど、「育乳」ブームは今日まで続いています。ところが……。

一度垂れたらもとに戻らない

「育乳と言っても、一度垂れ下がったバストがもとに戻ることはありません」とキッパリ話すのは、日本ボディスタイリスト協会会長の大澤美樹さん。 「バストの中には“クーパー靭帯”というものがあり、乳腺組織を皮膚・筋肉に繋ぎ止めることでふくらみを維持しています。そして、この靭帯は一度伸びたり切れたりすると二度と元に戻らないのです。これがバストの下垂の原因と言われています」  なんでも、胸筋周りのリンパ液が滞って老廃物が溜まる→バストに脂肪がつく→その重みでクーパー靭帯が伸びる→30歳以降は顕著にバストが垂れ始めるのだとか!
寝ている間にスタイルアップきれいなボディラインを作る!

1週間のバストアッププログラムを曜日ごとにわかりやすく図解。毎日1回、平均2分26秒ならズボラな記者も続けられそう!

 今は「やわらかくて気持ちいいおっぱい」な~んて言われていても、数年後には萎んだ風船状態になるかも!? 「でも大丈夫。胸筋を鍛え、胸周りのリンパの流れをよくするエクササイズを毎日一回行うことで、クーパー靭帯の伸びを食い止めることは可能です」(大澤さん)  子どもに乳を吸われるだけ吸われ、何のケアもせず1年が経過してしまった記者……。本格的に手遅れになる前にと、新刊『寝ている間にスタイルアップきれいなボディラインを作る!』(ダイアプレス)にならい、さっそく1週間のプログラムを実践してみました。 <before> 晒しますとも、ええ。残念な乳を……。トップ90センチ、アンダー71センチ。ハリがなく左右とも下のほうに離れ、何ともだらしない ⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=19103 育乳●基本のリンパケア 鎖骨、首のリンパを流し、脇下をポンプ。これは毎日のメニューの前に必ず行う ⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=19104 育乳●1日目 胸筋を鍛え、二の腕と肩甲骨をストレッチ。二の腕を上げる動作がツラい……! 胸周りの筋肉が凝り固まっているなぁと自覚 ⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=19105 ●2日目 脇下の筋肉を刺激することでリンパ節をポンプ。こんな場所の筋肉を使ったことがないせいか、少々キツいが、ぽかぽかして気持ちいい ⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=19115 ●3日目 胸の周りのリンパケア。触っていると、心なしか鎖骨がくっきりしてくる気が? ⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=19108 ●4日目 脇の後ろの肉を脇下に流し、鍛える。横に流れたハミ乳よ、戻ってこい~! ⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=19110 ●5日目 バストアップのツボを刺激。これまでの4日間で軽く筋肉痛だが、今日は押すだけの動作なのでらくらく♪ ⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=19111 育乳●6日目 膝立ちで足をクロス、捻ることでウエスト付近から胸にアプローチ。く、苦しい! つい猫背になってしまうが我慢 ⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=19118 育乳●最終日 脊柱をストレッチして代謝をアップ。バストが上に引っ張られる感じがする ⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=19119 育乳<after> トップ89センチ、アンダー69センチ。サイズにほとんど変化は見られないが、左右思い思いに垂れ下がっていたバストが、周りの筋肉に支えられている感覚ができた ⇒【写真】http://joshi-spa.jp/?attachment_id=19112 育乳 1週間続けてみて感じた一番の違いは、胸周りの筋肉に意識がいくようになり、胸をピンと張った姿勢を維持できるようになったことでしょうか。 「鏡の前でフォームを確認しながら、ぜひ続けてみてください。また、若い人に多いのですが、せっかくバストケアを続けても、同時に極端なダイエットをしてしまうと、胸周りの筋肉が衰えてバストは下垂します。バランスの取れた食事も心がけて」(大澤さん)  数年後のあなたは、愛されおっぱいを維持できているか、それとも……? 記者はストップ・ザ・垂れ乳!をスローガンに、今後もエクササイズを続けていきたいと思います。 <TEXT/柚しょう子> 大澤美樹さん 【大澤美樹さん】 日本ボディスタイリスト協会会長 雑誌、テレビでも活躍するリンパマッサージのスペシャリスト。リンパアドバイザー、ビューティーケアトレーナー、その他国際ライセンスなどの認定発行を行い、技術育成のために全国でスクールを開催する
柚しょう子
83年生まれ。元代理店勤務、出産を機にフリーライターに。愛憎渦巻くネットの人間関係や、男女の生態ウォッチングが得意ジャンル
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