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シングルマザーの再婚に立ちはだかる壁 彼の両親を攻略する方法

 女手ひとつで子どもを育てるシングルマザー。離婚をきっかけに“独身”へ戻る彼女たちのなかには、新しい恋を手にして人生の再スタートを迎える女性も少なくありません。とはいえ、子どもがいるシングルマザーならではの悩みもあるようです。

子どもの存在を知ってから 態度が一変



 3年前に嫁姑問題が原因で離婚し、5歳になるひとり息子を育てているリエさん(仮名/33歳)には交際歴1年半になる彼がいます。

 相手は離婚後に就職した職場の同僚。リエさんの離婚歴や子どもの存在などすべて承知のうえで交際を申し込まれたとのこと。

シングルマザーの再婚に立ちはだかる壁 彼の両親を攻略する方法「知らない人から見たら普通の親子に見える」と言うほど子どもと彼の関係も良好で、リエさんにとっても公私共に信頼できるパートナーだそうです。そんな幸せいっぱいのリエさんですが、先々について不安があるといいます。

「実は結婚の話が出ているんですが、彼のご両親から反対されていて……」

 はじめて挨拶に訪れたときはとても好意的だったという彼の両親ですが、リエさんの離婚歴や子どもの存在を知った瞬間から態度は一転。

 彼のもとへは毎週のように「まだ別れていないのか」と連絡がきたり、お見合い話がきたりしているそうです。

「彼はその度に説得しようと試みてくれていますが、聞く耳を持ってくれません。手の打ちようがなくなったのか、最近では『子どもの顔を見せれば親の気持ちも変わる』といって息子を会わせたがるようにもなりました。一理あるとは思いますが、息子をダシに使うようで私は賛成できません」

過去よりも今。まずは「私」を知ってほしい



 彼の両親に反対され、なかなか再婚の話が進まないリエさん。一時は結婚に囚われないスタイルも考えたそうですが、子どものためにはちゃんと籍を入れて家族になりたいという結論に至りました。

「世代的にバツイチやシングルマザーを受け入れ難い心境は理解できます。だからこそ、時間がかかっても私自身を知ってもらったうえで結婚の良し悪しを判断してもらいたいと思うようになりました」

 彼と一緒に訪れたりイベントごとにプレゼントを贈ったりと、まずはリエさんの人柄を理解してもらうところから彼の両親にアプローチを開始。

 玄関先で表情ひとつ変えずに対応されたことや「物で釣る気か」といわれたこともあるそうですが、常に笑顔を絶やさず接しているそう。

「正直心が折れそうになるときもあります。だけど、結婚生活に相手の両親との仲がどのくらい重要かは一度目の結婚で分かっているから、反対を押し切って一緒になるようなことはしたくないんです」

 そんなリエさんの誠意が伝わったのか、最近は少し会話ができるようになってきたといいます。

 一度経験しているからこそ知っている義両親とのかかわりの大切さ。同じ失敗を繰り返したくないから慎重になるとリエさんはいいます。

「彼は一人っ子なので、もし私と息子を受け入れてくれれば感謝の気持ちを持って老後までお世話できると思います。男の子育ての先輩としてもいろいろ相談できる仲になれたらいいな」

 そういって遠くを見つめるリエさんの瞳には、シングルマザーならではの強さと寂しさが宿っていました。

<TEXT/千葉こころ PHOTO/Antonio Guillem>

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