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「男同士で子どもをつくる」研究に対し、ゲイの間でも賛否両論

 どうもこんにちは。ゲイライターの渋谷アシルです。

 2年後には、男同士でも赤ちゃんがつくれるようになる――。先日、このような衝撃的なニュースが世間を震撼させました。ここでは詳細を省きますが、どうやら男性の皮膚細胞から卵子と精子をそれぞれ作製でき(精子は作製不要かと思いますが)、それを利用すればゲイのカップルでも血縁のある子どもを持つことができるというのです。※詳細を知りたい方はコチラ http://joshi-spa.jp/209735

 これに対するゲイ界隈の反応は、まさに賛否両論。

「男同士で子どもをつくる」研究に対し、ゲイの間でも賛否両論

「自分の子どもを持てる!」沸き起こる喜びの声



「ゲイを自覚したときから、子どものことは諦めてたから、単純にうれしい。好きな人との子どもが持てるなんて、幸せなこと」(30代・会社員)

「ぼくらは“好き”っていう気持ちでしかつながれないから、常に不安。だけど、子どもができたら、よりパートナーとの絆が強まると思う」(20代・販売員)

 ゲイとして生きていくということは、一般的な子どもや家庭を持つことを諦めなければならないということ。「それはそれで仕方ないじゃない」と割り切れる人もいれば、なかには悲嘆に暮れてしまう人もいるわけで。そんな人たちにとって今回のニュースは、“一筋の希望”のようなものなのでしょう。パートナーとの絆が深まる、という意見にも頷けます。

「倫理的に問題では?」シビアに現実を見つめる人も



「いくらなんでも、男同士で子どもをつくるなんて現実的じゃない。人工的に命を生み出すのは抵抗もある」(30代・接客業)

「自分たちの都合で生み出された子どもがかわいそう。両親がゲイで、人工的な出生で、となったら、子どもはいじめられると思うし。科学の発達はすごいと思うけど、今回のことは人間がやっていいことの範疇を超えてるんじゃない?」(30代・会社員)

 反対派で多く聞かれたのが、「倫理的にどうなの?」という声。ぼく自身も彼らとほぼ同意見で、自分たちの幸せのために、“命”というものにいたずらに手を加えることに賛成はできません。

 家族が欲しいという思いと倫理的な問題、難しいですよね。

 最近、ゲイであることで知られるファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナの二人がある雑誌のインタビューで、「IVF(体外受精)の子供は人工物」と語ったことに対し、同じくゲイで歌手のエルトン・ジョンが激怒し、同ブランドの不買運動まで起こしていることが話題になっていますが、同じゲイでも一枚岩ではないということが、この騒動を見ても分かります。

 しかも、仮にこの技術が確立されたとしても、同性婚すら認められていない日本では、さまざまな壁が立ちはだかることが目に見えています。

 現在アメリカでは、ゲイカップルの5分の1が子ども(養子含む)を育てていると言われています(EMA日本のサイトより)。全米小児科学会は2002年に、“同性同士の両親に育てられても、子どもにマイナスの影響はない”と発表。子どもの発達は、同性の両親という“特別な家族構造”に左右されるというよりも、“家庭内の関係”に影響される面が大きいと指摘しています。また同学会は、2013年には同性婚への支持も表明しています。

 でもこれは、セクシュアルマイノリティに対する理解が深い国での話。いまの日本では、考えられないことでしょう。ぼくの周囲にいるゲイカップルでも、子どもを育てている人は見たことがありません。社会的に法的にも、日本で同性カップルが子どもを育てるということは、いかんせんハードルが高いことなのです。

 とはいえ、不妊に悩む異性愛のカップルを救う一助となりそうなのも事実。ゲイカップルが子どもをつくることについては議論が交わされそうですが、今後も同研究から目が離せないですね。

<TEXT/渋谷アシル>

【渋谷アシル プロフィール】
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。

渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。




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