Love

鈴木奈々にみる「結婚願望バカ」になりきれる効果

鈴木奈々

鈴木奈々オフィシャルサイトより

 メディアで目にしない日はないくらい人気のタレント・モデル鈴木奈々(25歳)。ネットでは「うるさい」「イライラする」と叩かれることも多いですが、機転の効いたボケ発言やひたむきさ、一生懸命さなどを見ていると、単なるおバカとは一線を画す女性タレントです。  そんな鈴木さんが7月9日、4年5か月交際した一般人の恋人から、念願のプロポーズを受けたことを発表しました。結婚願望の強かった鈴木さんは、恋人の話を振られる度に、イベントや会見で「結婚したいですっ!」と息巻き、恋人と世間に向けて“猛アピール”をしていました。  この結婚に向けての直球さ、真剣さというのは、ともすると男性へのプレッシャーになりやすいです。「結婚結婚ってうるせーな」と鬱陶しく感じさせてしまうのが普通かも知れません。しかし、鈴木さん場合、見事に大成功。  7月14日の「サンデージャポン」には鈴木奈々が生出演。婚約者からのVTRメッセージでは 「(鈴木さんが)テレビやイベントとかさんざん公で(プロポーズしてほしいと)言っていたので、実際言わなきゃヤバイのかなって。自分も一緒にいたいっていう気持ちがずっとあった」と語っています。  鈴木さんは「ありがとう!大好き」と人目もはばからず号泣、「今年中には入籍を済ませたい」とも語っています。  今回の鈴木さんの婚約報道から、何かしら学べることがありそうです。

結婚のいい面を一方的に語る姿が好印象

 今回の婚約報道を、専門家はどう見たのでしょうか。 「最近のメディアは、結婚にはお金がかかるとか、男性の給料は今や右肩上がりではないなど、結婚に関するネガティブなことばかり伝えがち。そのため有名女優クラスでないと、『結婚はいいこと』という文脈の話を聞くことはないですよね」と語るのは恋愛コラムニストのひとみしょうさん。 「しかし、鈴木さんの『結婚したかったの。結婚して超しあわせ』という、結婚のいい面を一方的に語っている姿は、周りに『結婚はいいことなのね』と感じさせる力がありました。牧歌的なバカモデルのひとり芝居ということではなく、エンディングが清々しい映画を観た気分でした」と、近年稀に見る、微笑ましい婚約報告会見だったと語ります。  メディアでの「結婚したい発言」で、彼へプレッシャーを与えていたことが、功を奏したともいえるのでしょうか。 「そういう見方もあるでしょう。ただ、報道を見る限りでは、彼にも結婚願望はあったようなので、ネガティブなプレッシャーを感じることはなかったのでは」とひとみさん。少なからず結婚願望を持つ男性相手だからこそ、猛アピールは意味のあるものとなったのでしょう。

愛と結婚を盲信せよ!

 結婚したい発言のほかにも、鈴木さんといえば、テレビや雑誌、ブログなどで、やたら「彼氏ネタ」が多い点も特徴のひとつでした。それもすべて、結婚への布石だったといえるのでしょうか。 「どこまで鈴木さんが計算づくなのか、あるいは計算ができるのかは分かりませんが、メディアで彼を褒めつつ結婚したいと言うと、どうしても布石となってしまうでしょう。鈴木さんの意図(計算)にかかわらず、メディアというものは、そういうパワーを持っています」  一般女子はSNSやブログなどで、結婚願望をちらっと書くと効果があるのかも知れません。  最後に、恋人からプロポーズされたい一般女子が、鈴木さんから参考にできることは何でしょうか。 「『結婚はいいものだ』と愛を盲信する・結婚を盲信する姿勢は、学ぶに値します」とひとみさん。鈴木さんの言動から見られる「盲信」がキーワードです。 「結婚してしまえば愛の力でどうにかなると、バカのひとつ覚えのように信じる姿勢こそ大事です。それこそバカみたいな言い方しかできませんが、愛にはそれだけのパワーがあります。人生から愛を抜いたら何が残るのか、ということです。40%は計算づくで、60%の愛で結婚したら、いざと言うとき60%の愛しか『かすがい』になりません。100%愛を盲信して結婚したら、どんな局面であれ愛の力で乗り越えられます」  先の見えない社会なので、賢く計算しつつ生きてゆきたいところですが、「信じてみる」ということを、慎重な現代人は怠っているのかも。 「『バカみたいに愛を信じる』『バカが地球を救う!』というのは、鈴木さんから学ぶに値する『時代が忘れていたこと』だろうと思います」(ひとみさん)。  まずは愛を信じてみること、結婚はいいと心から思うこと――その思いが恋人へ真摯に伝わり、意外とシンプルな流れで、プロポーズへとつながっていくのかも知れません。 <TEXT/池田園子> 【ひとみしょう氏】 作家/コラムニスト/作詞家。1975年 香川県生まれ。コピーライター、広告プランナー、作詞家を経て作家/コラムニストになる。著書に小説『Dawn Purple』 エッセイ集『完全マニュアル・キャバ嬢とHするテクニックをキャバ嬢に突撃取材!』(ともにネットワーク出版・Kindle版あり) 詩集『きみがすき』『milestone2011』(ともにPerception Goal fukasawa atelier)などがある。エッセイの受賞歴4回(ともに小学館より)。 13年7月より『ANGIE』編集長。エッセイ集『姫テク』、小説『永遠が見える場所』、詩集『おやこ(仮題)』ともに2013年じゅうに発売予定。
池田園子
86世代のライター。楽天→ITベンチャー→フリーに。恋愛、Web、アプリ、ガジェット、美容ネタなどを書く
Cxense Recommend widget
Dawn Purple

恋人の突然の死をきっかけに始まる物語

あなたにおすすめ