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なぜ趣味系のコミュニティで出会いを求めてはいけないのか?

「婚活などで良い出会いを見つけるには、趣味やスポーツのコミュニティに入るのがおススメです!」

 雑誌やwebコラムでこのような婚活指南が書かれたものを見たことはある方も多いはず。ですが、実際は出会えないか、失敗をしてしまうことが多いのです。それはなぜなのでしょうか?

 そもそも趣味やスポーツのコミュニティというのは、趣味やスポーツを楽しんでいる人たちが、一緒に楽しむという目的や情報交換をするという目的で集まっているところです。ところが、出会い目的でコミュニティに入ろうとする人たちは明らかに「目的が違う」。たとえそれを隠していたとしても、真剣にやっている人たちからすれば、「この人、真剣ではないな」というのが何となく分かってしまうもの。男女逆にして想像して頂ければ分かると思いますが、仮に料理教室に通っていたとして、明らかに出会い目的で来ている男性と本気で料理を楽しみたいと思って来ている男性の違いって、概ね分かると思うのです。

 つまり、出会いを目的に入ってきている人のイメージは、真剣にやっている人たちからすれば、「サークルクラッシャー」(サークルなどの狭いコミュニティ内で色恋沙汰を起こして、コミュニティの人間関係を悪化させるような人のこと)に近い。ゆえに、真剣にやっているマトモな人たちからは相手にされないですし、荒波を立てて自分の居場所をかき乱す存在として疎まれる場合すらあるのです。

 確かに日本の趣味は英語の「hobby」よりもオタク要素が強く、そこで出来上がるコミュニティも閉鎖性が強くなりがちで、ライトな人の参入は低評価を受けやすいという特徴があります。ですが、アメリカナイズドされた人たちのコミュニティに関しても、出会い目的がお呼びでないのは同じです。彼ら彼女らは様々なアウトドアやレクレーションを楽しむなど、手段に対してはあまり固執しないですが、「仲間みんなと楽しく!」という目的があるのですから。

 ちなみに、「私は趣味やスポーツのコミュニティで良い出会いがあったから、あなたも趣味やスポーツのコミュニティに入ると良いよ」というアドバイスをする人の多くは、あくまで結果論を述べているだけであって、彼ら彼女らも最初は出会いを目的としてコミュニティに入ったわけではないという裏があることを見落としてはいけません。

 もちろん、出会い目的でコミュニティに入ったとしても、狙って来る男性がいないわけではありません。ただ、その質が問題です。「あ、新しい女の子が入ってきた! アプローチしようっと!」と新人女性に積極的に声をかけようとする人は、だいたい既存メンバーという強い立場を利用しようとする「余り物」か「ヤリチン」のどちらか。結果として、出会い目的の女性がコミュニティに入った場合、高確率で既存メンバーの中から「ハズレクジ」をひくことになるのです。

 また、出会いを目的とした人でも受け入れてもらいやすいところは、コミュニティ自体が出会いを目的とした要素が強いところ。「チャラいインカレサークル」のようなもので、当然マトモな男性はほとんどおらず、新人に手を出したい余り物かヤリチンの巣窟と言っても過言ではありません。そのようなチャラめの男女関係を楽しみたい人にとってはうってつけの場所かもしれませんが、長期的かつ真剣な交際を求める人にとっては完全にミスマッチなのです。

 以上のように、純粋に趣味やスポーツを一緒に楽しむ友人・知人を増やしたいという目的で無ければ、コミュニティに出会い目的で入り込もうとするのはやめたほうが良いのです。入るとするならば、純粋に好きだと思えるものを探す、その楽しみを人と共有できるようになることから始めることが大事ではないでしょうか。「自然な出会い」というのはそのようにして作られて行くものだと思うのです。

足の骨折も治り、半年ぶりの登山に行ってきました!(勝部)

⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

【勝部元気氏】
コラムニスト。ジェンダー論、現代社会論、コミュニケーションを切り口にした男女関係論が専門。男性でありながら子宮頸がんワクチンを接種。『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/) twitterは@KTB_genki

勝部元気
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログ(http://katsube-genki.com/blog/)は、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki 。初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は発売中
恋愛氷河期

著者は、ナンパ禁止論や反・不倫論で話題を呼んでいるコラムニスト。男性から、かつ若手からの立場で、女性に厳しい社会に真っ向からダメ出しをする。




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