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野菜で作った「ベジブーケ」。めちゃ可愛くて食べられる

 色あざやかな花束やフラワーアレンジメント。日常生活にもっととりいれたいのは山々だけど、すぐダメになるのがもったいない……。  そんな揺れる女心に見事に応えてくれるのが「ベジブーケ」。野菜中心にフルーツやハーブを使用したもので、飾った後はぜんぶ食べられるので一石二鳥。その手がありましたか!
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野菜を中心にフルーツやハーブを使用した「ベジブーケ」

 しかも、自分でも簡単に作れるそう。ベジブーケの第一人者である小山美千代さんに、ベジブーケを作ったきっかけや楽しむコツを聞きました。

プレゼントから個性派ウエディングまで

 小山さんが初めてベジタブルブーケを作ったのは2006年冬のこと。「寒い朝、畑に行くと朝露に濡れたカリフラワー・ロマネスコがキラキラ輝いていて。あまりの美しさに感動してしまったんです」とのこと。そんな野菜の美しさをもっと伝えたいと、作りはじめたのがベジブーケだったそう。ブログなどで紹介したところ、クチコミで広がり、次々と注文が舞い込むようになります。
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「野菜に囲まれて結婚式をしたい」という新婦のオーダーから生まれた“ベジウエディング”

 誕生日プレゼントや出産祝い、新築祝いなどベジタブルブーケの用途はさまざま。最近では新郎新婦のブーケ・ブートニアやテーブル装花など、個性的なウエディングの演出としても注目を集めているとか。

「常温で追熟・長持ちする野菜」が向く

 ベジタブルブーケには「飾る」「食べる」に加えてもうひとつ、「作る」楽しみもあります。ベジブーケに向いているのは「常温で追熟・長持ちする野菜」。例えば、アスパラガスやパプリカ、カリフラワー、ナス、ブロッコリー、ニンジン、ミニトマトなど。一方、きのこ類やもやし、キュウリなど水分を多く含み痛みやすいものや、キャベツやすいかなどサイズが大きすぎるものは避けたほうがいいとか。  市販されている野菜は花と異なり、「茎」がないものがほとんど。そのため、ブーケにするには竹串やフラワーアレジメント用のワイヤーを差し込んで茎代わりにし、好みの形に束ねます。 ⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=304933
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写真左は「ラディッシュ×アメリカンチェリー」、写真右は「ロマネスコ×菜の花×グリーン野菜」を組み合わせたベジブーケ

「自宅用なら”茎”を作らず、好みの野菜をカゴや器に盛って楽しむのもおすすめです」(小山さん)

家庭菜園の野菜やハーブも便利!

 旬の野菜をふんだん盛りこんだり、ラタトゥユやカレーなど料理レシピをヒントに野菜を選ぶといったアレンジも、ベジブーケなら自由自在。ラディッシュやパセリ、バジル、セージなど家庭菜園で簡単に作れる野菜やハーブをとりいれると、さらに楽しみが広がります。  小山さんの著書『野菜で作る はじめての「ベジブーケ」レシピ』(宝島社)には、詳しい作り方のほか、「季節ごと」「男性向け」「料理」「イベント」など、ベジブーケ作りのヒントがたくさん紹介されています。
『野菜で作る はじめての「ベジブーケ」レシピ』(小山美千代/宝島社)

『野菜で作る はじめての「ベジブーケ」レシピ』(小山美千代/宝島社)は野菜&フルーツ名の索引付き

 スーパーの野菜売り場を歩くのが俄然、楽しくなりそうなベジブーケ。うっとうしいお天気が続く梅雨どきの気分転換にも重宝しそうです。 【小山美千代(こやまみちよ)さんプロフィール】 幼少のころよりフラワーアレンジメントを学ぶ。栄養士免許の取得後、インテリア業界から花の世界へ。青山のブライダルホールで専任ブーケデザイナーを務め、芸能人や一般の方々のウェディングブーケも多数制作。結婚・出産を機に実家で就農し、2006年から自家栽培の野菜でベジブーケの制作を始める。2011年、ベジブーケを商標登録。2013年、美千代デザイン株式会社を設立。2015年には、『農山漁村女性・シニア活動表彰』にて、女性起業・経営参画部門優秀賞(農林水産省経営局長賞)を受賞した。 http://veggie-bouquet.com/ <TEXT/島影真奈美>
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