コンビニ菓子のむちゃ食いをストップできるイメトレ・テクニック
<寄稿/夏目祭子>
マジメにダイエットに取り組んだ女性の、ほぼ全員が経験していると言っても過言ではないのが「リバウンド」。大好きなスイーツも断ち切って、涙ぐましいガマンの末に減らした体重が、みるみる戻ってゆくのを見るのは、むなしくつらいものです。私も、リバウンドを何度も体験しました。
でも、食べ物への誘惑に勝てなくなって、ついついコンビニでお菓子を買い込んでは、完食せずにいられなくなった自分を「なんて意志が弱いんだろう!」と責める必要は、まったくないのです。
リバウンドの原因は、ズバリ「体の本能である食欲を“ダイエットの敵”扱いしたこと」。あなたの意志が弱いせいではなく、本能の問題なのです。
そもそも食欲というのは、私たちの本能が「あなたには今、この栄養が、このくらい必要ですよ」と知らせてくるメッセージ。本来は、「食欲に従って食べれば、バランスボディになれる」のです。
「ええ!? 私は食欲のままに食べたら、こんなに太っちゃったよ!」というあなた。
それは、体の本能が栄養補給をリクエストする「本当の食欲」だけでなく、本当は食べ物以外の別の快感が欲しい時に湧いてくる「ニセの食欲」を、食欲と間違えて食べていたからではないでしょうか。
でも、どれが本当だかニセだか区別がつかない! というあなたに、秘策をお教えします。
「本当の食欲」を仕切る本能の“ヌシ”は、お腹に棲んでいます。お腹によく聞けば、食べ物が本当に必要か不要かわかるのです。私はこのテクニックで、コンビニ菓子のムダ買いをすることがなくなりました。
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<お腹に聞く・先取り想像テクニック>
(1)まず、「食べようかどうしようか?」と思った物を、実際に口に含んで咀嚼(そしゃく)したつもりになって、その味わいを、実感をこめて想像して下さい。
(2)次にそれをゴクンと呑み込んで、胃の底に収まったところまでありありと感じてみて下さい。
(3)ここで、おへそ周りの内側にいるヌシに問いかけます。
──「今、それを本当に欲しいと思いますか?」
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この時のお腹の内側の感覚に意識を集中して。
すんなり収まる満足感や、喜んで吸収したくなる感覚が伝わってきたら、それが体が“Yes”と言っている証拠。そんな時は、遠慮せずに食べることを楽しみましょう。
そうでなく、お腹が重くなりそうな感覚や、たとえお腹に余裕があっても「ちょっとコレは違うかな…?」といった居心地の悪い違和感があるなら、体の答えは“No”です。
このように、体にとって「必要・不要」を判定する基準は、「快感なら必要・不快なら不要」なのだということがわかるでしょう。
このお腹のヌシの正体とは「腸神経系」のこと。「おいしそう」「太りそう」といったイメージに惑わされやすい脳よりも、的確に体にとって最善のチョイスをしてくれるのです。
世の中のダイエット・ルールになじんでいると、食べることに関して「いい・悪い」を判定基準にするクセがついてしまうので、太らないためには快感をガマンするのは当然だ、という意識が染みついているかもしれません。
でも本当は、自分の体が感じる「快・不快」というモノサシを信頼していいのです。これからは、ガマンせずに快感に従いながら、自然美あふれるバランスボディを手に入れましょう!
【夏目祭子(なつめ まつりこ)】
一般社団法人「性・愛・命の学び舎」代表理事。全米ヨガアライアンス認定講師。1999年、自伝小説『ダイエット破り!』でデビュー。ダイエットせず自由に食べながらスマートボディになる《アンチダイエット》を提唱。2002年より「大人が学び直す真実のセクシャリティ」を伝える活動を開始。主な著書は『ダイエットやめたらヤセちゃった』『なぜ性の真実セクシャルパワーは封印され続けるのか』。
Webサイト http://natsumematsulico.jp/
リバウンドの原因は、ズバリ「体の本能である食欲を“ダイエットの敵”扱いしたこと」。あなたの意志が弱いせいではなく、本能の問題なのです。
そもそも食欲というのは、私たちの本能が「あなたには今、この栄養が、このくらい必要ですよ」と知らせてくるメッセージ。本来は、「食欲に従って食べれば、バランスボディになれる」のです。
「本当の食欲」と「ニセの食欲」を見分けよう
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