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添い寝だけの“ソフレ”にハマったOL、人妻、女子大生…それぞれの情事

 旦那でも、彼氏でも、ただの友だちでもないけれど、互いの欲求を埋めあうだけの特殊な関係として、“セックスフレンド”、通称「セフレ」がその地位を確立して久しくなります。  ところが今、性的な要素も持たず、ただ一緒に寄り添って眠るだけの“添い寝フレンド”である「ソフレ」を求める女性が増えているとのこと。そこで、実際に「ソフレ」にハマる女性たちに、お話を聞いてみました。 ソフレ

女子大生マナ(仮名・19歳)さんの場合

 地元を離れ、都内でひとり暮らしをしながら短大に通うマナさんがAさんとソフレ関係になったのは、今から半年ほど前。友人の紹介で知り合ったそうです。 「Aと出会う少し前に、人生で初めて付き合った彼と別れたんです。その彼がいわゆる“隠れオラオラ系”で、ちょっぴり男性が怖くなっていて。心配した友人が、癒し系のAを紹介してくれました」  全身から人の良さがにじみ出ているというAさんは常に優しく、マナさんの男性に対する恐怖心を少しずつ和らげてくれたといいます。しだいに二人で遊びに行く機会も増え、Aさんに対して信頼も増してきたころ、うっかり終電を逃す事態に遭遇。そのままホテルに泊まることになったそう。 「いくら穏やかでも男だし、そういう空間に入ったら豹変するんじゃないかって内心は不安でした。でも、Aはすごく気を遣ってくれて、ベッドに入っても指一本触れるどころか、30センチ以上近寄らなかったんです(笑)」  そんなAさんがかわいく感じたというマナさん。ひとり暮らしの人肌恋しさも相まってか、自らAさんへ寄っていったといいます。 「ぬくもりとか、柔らかさとか、なんかすごく安心感があって、すぐ眠りに落ちました。朝起きて隣に誰かがいるというのも、嬉しかった。『ああ、私寂しかったんだ』って、そのとき気がつきました」  それをきっかけにソフレとして互いの家を行き来するようになったAさんとマナさんですが、付き合うつもりは一切ないそう。 「お互いに、恋愛相手に求めるモノは持ち合わせていないんですよ。性的な魅力も感じないし、そうなりたいとも思わない相手なんです。添い寝するときのフィット感とか、心地よさの相性が抜群にいいだけ。本当の意味で“肌の相性”がいいんでしょうね」

人妻・ヤヨイ(仮名・43歳)の場合

 結婚12年目のヤヨイさんのソフレは、同じ職場に勤める元カレ。それぞれ家庭を持つ身でありながら、週に一度、添い寝をして朝を迎えるといいます。 「仕事がら夜勤と偽って家を出ても怪しまれないので、食事をして、ホテルに行って、添い寝をしながら一晩を共に過ごします」  交際中は普通に体の関係があったそうですが、Bさんの浮気がもとで別れ、数年後それぞれ別の相手と結婚。それからしばらくして、Bさんに家庭内の悩み相談を持ち掛けられたことをきっかけに、ふたりで会うようになったといいます。 「はじめはそのまま不倫に流れそうなムードはあったんです。でも、ぶっちゃけ交際中からBとのエッチは好きじゃなかったんですよね(笑)。だから、リスクを冒してまでしたいとは思えなくて。とはいえ無下に断れなくて、生理中ってウソついて添い寝だけ付き合ったんです」  意外だったのは、Bさんがその関係にすっかりハマってしまったこと。「体の関係はないから浮気じゃない」という持論の下で妻以外の女性と触れあえる環境が、浮気性ながら精力の衰え始めているBさんには好環境だったそう。 「私も夫とは寝室が別なので、触れ合えるのは営みのときだけ。何をするでもなく、ただ触れあって眠りたいときもあるじゃないですか。それが満たされないから、Bで埋めている感じはあります。なんだかんだ言っても、やっぱり元カレって居心地がいいんですよね」

会社員・ユキコ(仮名・36歳)の場合

「彼とは別にソフレは二人」というユキコさんは、独身のキャリアウーマン。日々積み重なるストレスの解消にソフレが欠かせないといいます。 「激務をこなしてヘトヘトなときにHする気にはなれないじゃないですか。でも、甘やかしてほしい。そんなとき余計な駆け引きなく甘えたい欲求だけを満たしてくれるソフレくんたちは、恋人とは違うポジションで必要不可欠なんです」  2年ほど前から付き合っている彼と会えるのは、週に一度かそれ以下。そのため、会うと高い確率で体を求められるそう。疲れていると誘いをかわすやりとりさえもめんどうに感じるため、最近ではその気になれる日以外は会わないようになったといいます。 「ソフレくんたちに求めるのはルックスと優しさ。癒しグッズのような感覚ですね。仕事のグチをぶちまけた後に『よしよし』ってしながら『おいで』って腕枕してくれたら、どんな疲れも吹き飛びますよ」  メインのソフレと予定が合わず癒してもらえないときの代役として、必ず二人をキープしているというユキコさん。 「ソフレくんに添い寝だけで満足してもらうためには、男のプライドと承認欲求を満たしてあげること。その上で“手を出さない男のカッコよさ”に惚れているアピールをすれば、チョロいもんですよ(笑)」  人肌恋しくなるこれからの季節、ソフレのぬくもりはますます手放せないものになりそうです。 <TEXT/千葉こころ PHOTO/Aliaksei Smalenski> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
千葉こころ
ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。
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