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菅田将暉「中島裕翔は間違って人間に生まれた天使です」

 NEWSの加藤シゲアキの小説を、行定勲監督が大胆な脚色を加えて映画化した『ピンクとグレー』が公開中。Hey! Say! JUMPの中島裕翔が映画初主演を務めていることも話題を集めています。この話題作で重要な役割を担っている、いま乗りに乗る俳優・菅田将暉さんにインタビューしました! 映画だからこそ可能になった<幕開けから62分後の衝撃>にも注目の作品ですよ。 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=437708 菅田将暉さん===== あらすじ 人気俳優の白木蓮吾(中島裕翔)が自殺した。第一発見者となった幼馴染みの河田大貴(菅田将暉)は、この事件をきっかけに一躍世間の注目を浴びることになる。蓮吾はなぜ自殺したのか。大貴はかつての思い出を振り返っていく。 =====

脚本は行定監督からの愛のムチ

―――映画的な仕掛けがよく練られた作品で、原作から大胆な脚色がされています。最初に脚本を読まれたときは? 菅田:原作については雰囲気をつかむために最初のほうだけ読みました。後半についてはあえて読んでいません。脚本に関しては、すごくおもしろいことを狙っているのはわかるけれど、果たして観客の方にちゃんと伝わるのだろうかと思いました。文字で書くのは簡単だけれど、これを実現させるには役者にかかっているなと。行定監督からの愛のムチだと感じました(笑)。
『ピンクとグレー』より_1

『ピンクとグレー』より

―――実際に出来上がった作品をご覧になってみていかがでしたか? 菅田:すごくわかりやすくなっていて、最初に抱いた不安はかき消されました。それから万人向けのエンターテイメント部分と、アンダーグラウンドなちょっと濁した部分が共存していて、さすが行定監督だなと思いました。分かる人にだけわかればいいという部分もちゃんとあるんです。

菅田将暉と中島裕翔がおっぱいに囲まれる!

菅田将暉さん_2―――中島裕翔さんとは初共演ですが、すごく仲良くなられたとか。 菅田:裕翔はかわいくて仕方ないです。僕は裕翔とマイケル・ジャクソンは間違って人間に生まれた天使だと思ってるんです(笑)。邪気がないというか、きっと元々備わっていない。神様が入れ忘れたんだと思います。コミュニケーション能力が素晴らしいし、彼を嫌う人はいないと思います。もうべた褒めです(笑)。 ―――菅田さんが注目してほしい中島さんのシーンはありますか? 菅田:弾き語りのシーンです。ちょっと照れもあったようで、撮影のあと、「どうだった?」とも何も聞かないので、そのあと、ずっと僕はそのシーンの裕翔の真似をしてました(笑)。英語の歌詞なんですけど、そこに「book」って単語が出てくるんです。それをめっちゃかっこよく言うんです。そんな簡単な単語を、そんなにかっこよく言う?っていう(笑)。必見です。 ―――必見といえば、62分後の衝撃のあとですが、菅田さんと中島さんが裸の女性たちに囲まれる場面が出てきます。 菅田:あれは一生忘れられない光景です。おっぱい越しの、裕翔越しのおっぱい、みたいな(笑)。なかなか貴重な絵ですよ。そこで裕翔が「わー、おっぱいがいっぱいだ~」みたいなことを言う。あれだけでこの映画に出たかいがあります(笑)。でも実は現場では苦労もあったんです。おっぱいに僕らが触っちゃうとR指定になるということで結構、繊細に撮影してたんです。ブラックライトを使っているんですが、蛍光塗料の濃さもかなりシビアに計算してました。

同世代の役者にライバル心を持つのは当たり前

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=437711
『ピンクとグレー』より_2

『ピンクとグレー』より

―――劇中で大貴と蓮吾はある意味、敗者と勝者のような立場になっていきますが、菅田さん自身は同世代の役者さんにライバル心はありますか? 菅田:もちろんあります。それが当たり前だと思いますね。ただ僕らの世代は、ありがたいことに、ここ5、6年、ずっと友達が変わらないんです。それってこの業界では稀有なことで、みんなが同じようにレベルアップしていかなければありえないことだと思うんです。たとえば山崎賢人や、太賀や浅香航大とか、高校時代から一緒なんです。ライバル心はあるし、お互いの作品に嫉妬するし、褒め合うし、色々な話もしていますね。 ―――演じられた大貴とは友達になれそうですか? 菅田:彼はダメですね(笑)。彼は常にダサいほうを選んで行動するんです。もちろんあえてそういう風に演じましたけど。たとえば先にも挙げた、学生時代に蓮吾が弾き語りをするシーン。それまで一緒にバンド活動をやっていたのに、いつの間にか蓮吾は曲を作ってる。しかも英語の歌詞で。それを目の前で弾き語りされて、大貴は「お~!」ってなるんですけど、いや、「お~」って言ってる場合なのかって。もうあの瞬間にふたりは表現者と客に分かれているんですよね。そういうところは、決定的に自分とは違うと思います。
『ピンクとグレー』より_3

『ピンクとグレー』より

―――『ピンクとグレー』というタイトルですが、菅田さんの好きな色を教えてください。 菅田:いまは黄緑です。爆弾ジョニーのボーカルのりょーめーさんの髪色なんですが。初めて同じ年で、かっこいいなって人を見たので。彼の髪色の黄緑が好きです。ただ現在、りょーめーさんが休業中なので、復活してくれたら嬉しいですね。 菅田将暉さん_3<PHOTO、TEXT/望月ふみ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 『ピンクとグレー』は全国公開中 配給:アスミック・エース (C) 2016『ピンクとグレー』製作委員会 オフィシャルサイト http://pinktogray.com/
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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