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「熱海秘宝館」が女性にも人気だって。昭和のラブ遺産をフォトレポート

 昭和の時代には日本各地にあった秘宝館。栄枯盛衰と言いますか、時代は変わって今や残るは「熱海秘宝館」(昭和55年開館)のみとなってしまいました。廃れる一方だったはずの秘宝館。  ところが、ここ熱海秘宝館の入館者数は前年比で3割増加だそうです。いったい何が起こったのでしょう? さっそく見に行ってみました。
秘宝館_外観

外観からして、ただならぬ雰囲気

 つまんない言葉遊びジョークのことを「親父ギャグ」と言いますが、秘宝館は「エロ系親父ギャグをバンバンたたみかけられる場所」でした。おっさんDNAを色濃く感じます。 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=443492 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=443516
秘宝館_アラジンのランプ

アラジンのランプが、あらジーン、あら、びらびらになっちゃったわ

 この展示は、舞踏会のマスクを覗くと、ショートフィルムが見られるというもの。  昭和臭プンプンの映像では、アラビアのダンサーの格好をした女性が棒読みで「アラジンのランプが、あらジーン、あら、びらびらになっちゃったわ」とか言ってます。まあつまり全体的にひたすらこのノリです。
秘宝館_マリリン・モンロー

手前のハンドルを回すと、モンローのスカートがめくれ上がる

「浦島太郎」や「一寸法師」のパロディもあります。これがまあ「原作からよくぞエロに持ってった!」という、よくできてるケドしょうもないストーリーでした。 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=443515  そういえばAVも何かのパロディでストーリーを作ることがありますよね。エロ漫画でも「グリム童話」とか「源氏物語」なんかはよく標的になってます。  エロといえば春画もまた、高い教養を必要とするパロディものがたくさんあるのだとか。平安時代には春画のことを「笑い絵」と言ったそうです。  春画は、明治時代になるとキリスト教思想が取り入れられ、急速に衰退していったそうです。しかし性を笑う春画の文化は、ここ秘宝館に受け継がれていたんですね! 秘宝館にも入ってすぐに春画のコーナーがありました。  展示の最後にはお土産屋さんがあります。
秘宝館_お土産屋さん

こういう感じの

 ここで買うのは消費してしまう系がオススメです。女子SPA!編集長は数年前にここでねじを巻いて歩く珍宝くんみたいなのを買ったそうですが(どうしてそれを選んだんだ)、誰にも見せることなくしまわれたままだそうです。  教訓を活かして、珍宝の形をしたカステラ「子宝」と、いかがわしい形をしたチョコばっかりが入ってる「Hしたくなるチョコ」を買ってきました。とはいうものの、やっぱり持っていく先を選ぶんで困ってますが……。 ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=451426
Hしたくなるチョコ

各チョコは、とても撮影できない形ばかり。カステラ「子宝」も、リアルすぎてお見せできません…

 しかし秘宝館にはちょっと困った後遺症があります。日常の何気ないものがすべてエロ化されているので、なんでもかんでもいかがわしいものに見えてきます。  一晩寝たら治ったけど、けっこう要注意です。 ●熱海秘宝館 公式サイト http://www.atami-hihoukan.jp/ <TEXT/和久井香菜子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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