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『モテキ』に続く名作!?吉田鋼太郎がフラれ続ける姿が愛おしい

『モテキ』や『釣りバカ日誌』など、ドラマファンのツボを絶妙につつく作品に定評のあるテレビ東京ですが、毎週金曜の深夜放送の『東京センチメンタル』もまた、そんな名作の一つに加わる予感が。そんな本作の魅力を、ドラマを愛してやまないスナイパー小林がお届けします。1話完結だから、今からでも楽しめますよ!
東京センチメンタル

『東京センチメンタル』のHPより http://www.tv-tokyo.co.jp/tokyo_sentimental/

フラれ続けてもめげないオッサンが愛おしい

 ストーリーは、東京・言問橋の老舗和菓子屋「くるりや」の職人・久留里卓三(吉田鋼太郎)が、毎回、さまざまな美女(ゲスト出演する女優)に恋をして「うまくいくのか……?」と思わせながらも、ラストにはフラれるというのがお決まり。  映画「男はつらいよ」シリーズの寅さんと同じで、展開は誰もがわかったようなものなのですが、これが妙にクセになるんです。フラれ続ける哀愁からか、オッさんなのに愛おしく思えてしまい、つい応援したくなってしまうのです。

リアルな大人のデートコース

 劇中のマドンナとデートする場所が、葛飾・柴又や押上、人形町といった、東京の下町風情が残るエリア。たとえば押上デートでは、富岡八幡宮で待ち合わせして、ランチにイベリコ豚のしゃぶしゃぶを食べ、清澄庭園を散策し、深川不動側の角打ちで一杯楽しむ、といった具合で、大人だけど肩肘張らないデートコースの参考になります。 『孤独のグルメ』(テレビ東京)や『いつかティファニーで朝食を』(テレビ朝日)など、リアルな飲食店とリンクしたドラマはいずれも続編が制作されるほど人気。本作もそんな作品になりそうです。

役柄と主演の人柄が見事にリンク

 吉田鋼太郎はバラエティ番組でもネタにされているように、とにかくモテ、好きだと思った女性は脇目も振らずに口説きまくるようです。このドラマのスタート時に22歳年下の銀座ホステスと3度目(過去の事実婚も含めると4度目)の結婚を果たしたことも話題になりました。  バツ3といえば、卓三もまたバツ3。つまり、役柄を地でいっているわけで、ひょっとしたらこのストーリー自体も、彼ありきで書かれたものかもしれないと予想します。そりゃハマるよ。

深夜放送とは思えぬ豪華キャスト

 主演の吉田鋼太郎を見守るキャストにも目を見張ります。まずは卓三が立ち寄る蕎麦屋・荒木の店主役に小栗旬。月9をはじめ数々のドラマや映画でも主演を張る役者が、客に恋のアドバイスをするだけのちょい役とは信じがたいです。実は、吉田鋼太郎の俳優としての魅力にいち早く目をつけて、ドラマの世界に引き込んだのは彼だというから、友情出演的な向きもあるのかもしれません。  さらに、卓三の経営する和菓子屋でアルバイトをする大学生を演じるのは、今や人気女優の高畑充希(須藤あかね役)。元・妻役の大塚寧々もわずかな出演時間でいい味を出しています。ここまでのキャスティングが実現できたのも、脚本だけでなく、吉田の人望も大きいのでしょう。  今後のマドンナ役に、彼と仲がいいことで知られる吉田羊の登場にも期待したいです。年明けの彼の結婚に「勝手に失恋した気分だわ。何だろうこのモヤッとした気持ちは」とコメントしていた彼女。劇中でぜひそのモヤモヤを晴らしてほしいものです。 <TEXT/スナイパー小林> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スナイパー小林 プロフィール】 芸能・恋愛コラムニスト、ライター、編集者。ドラマ解説者。女性雑誌、書籍を中心に執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。小学生の頃に見た「毎度お騒がせします」からテレビドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になったアラフォー。
スナイパー小林
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k
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