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「もう死ぬしかない」出会い喫茶で客を探す40代女性はつぶやいた

 昨今、問題になっている「女性の貧困」。単身女性の約3人に1人が貧困状態だという統計もあるが、どのように貧困に沈んでしまうのか――。当事者を取材してみた。

客はよくて1日1人、昼職の探し方もわからない



<田代博子さん(仮名・45歳)/フリー風俗嬢>

 いつの時代も、貧困に苦しむ女性たちの受け皿となっているのは、体を売って稼ぐ風俗業界だ。でも年齢とともに、そこですら生きていけなくなる悲惨な現実がある。

フリー風俗嬢 もともとは吉原で高級ソープ嬢として働いていたという田代さん。今でも美人なことに変わりはないが、よく見れば深いシワが目立ち化粧品で塗り固めた肌が苦労を物語っている。10代のころからナイトワーク一筋で、現在は「フリーの風俗嬢をやっている」という。

「40歳を過ぎたら一気に客が離れていっちゃった。店の待機場でも孤立してるし、10時間待っても指名はゼロ。それじゃ暮らしていけないからこうやって都内の出会い喫茶で客を引いて、一回1万円くらいで日銭を稼いでいるんです」

 郊外に1Rのアパートを借りているが自宅にはめったに戻らない。効率よく稼ぐため、都内の出会い喫茶をひたすら巡回するという。

「ここならご飯やお菓子をタダで食べられるし、アイロンや化粧水とかもある。だから出会い喫茶で身支度を整えて、ほかの出会い喫茶に“出勤”するんです」

 彼女の一日の収入は「客が1人取れればいいほう」だという。

「同じ店に何度も行くと顔を覚えられちゃって『あいつは店に居座る痛い客だ』って、店員から無視されることもあるんですよ。でも、今さらほかの仕事もできないし、探し方すらわからないんです」

 開店から6時間以上たっても彼女に声を掛ける男はいなかった。

★博子さんの未来予想図
東京五輪で出会い喫茶が規制されたら死ぬしかない


― 女性の貧困化、知られざる実態【8】 ―

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