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憧れの“お花屋さん”は衝撃の安月給!「45歳、結婚もあきらめました」

 昨今、問題になっている「女性の貧困」。単身女性の約3人に1人が貧困状態だという統計もあるが、どのように貧困に沈んでしまうのか――。当事者を取材してみた。

自分の年は考えたくない。あまりに先がなくて……

<山下真弓さん(仮名・45歳・独身)/生花店勤務>  生花店に勤める山下さんは、朝6時に起きて8時には出勤。その後は夜9時まで働く慌ただしい日々を送っている。45歳で独身。勤続15年で店長にもなったが、月給は18万円から増えないままだ。

※写真はイメージです

「趣味が家庭菜園ということもあって、この仕事は好きです。ただ、あまりに昇給がないのはツラい。去年はボーナスもほとんど全額カットで、給料に3000円が上乗せされていただけ。最初は誤配かと思ってしまいましたよ」  現在は家賃7万円の家に住み、固定費で10万円以上は消える。自由に使えるお金は8万円以下だ。 「生花店は肉体労働なので年を取るごとに疲れは取れなくなるし、本当にイメージとはかけ離れた仕事なんです。最近は週休2日になったので肉体的には少し楽になりましたけど、少し前までは従業員が足りなくて、週休1日でした」  今後10年働いても給料が増えることはないだろう、と彼女は自嘲気味に話す。転職しようにも自分を高く売れるようなキャリアは築いてこなかった。将来への不安は次第に増えていくばかりだ。 「自分の年齢を考えるのは憂うつですね、あまりに先がなくて。結婚はもう無理だと思います。4年間同棲して婚約していた男性とも別れたので。10年後、20年後に体力もお金もなくなったら、私はどうするんだろうと……」  帰省したところで、待っているのは年老いた両親だけ。「最近は自分で作るブーケを見るのがわずらわしい」と笑う彼女。その言葉が冗談には聞こえなかった。 ★真弓さんの未来予想図 結婚には絶望しているので、独身のまま野菜を育てていますね ― 女性の貧困化、知られざる実態【7】 ―
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