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「今の私を見せたくない」孤立する貧困女性たち

 そのうち結婚すると思っていたら、独身のまま仕事に行き詰まって、気がつけば貧困状態に――。他人事じゃない「女性の貧困」。単身女性の約3人に1人が貧困状態だという調査結果もある。

貧困は恥じゃない!周りに助けを求めよう

女性の貧困「失職などして極度の貧困に陥った女性は、周りからも孤立しがちになります。自分を恥じる気持ちが強くなり、友人などにも『今の私を見せたくない』と思うからです」  そう話すのは、自立支援団体「インクルージョンネットかながわ」(http://inclusion-net.jp/)の鈴木晶子さんだ。そんな気持ちから、わざと他者との関係を切ろうとする女性もいるという。 「でも孤立するほど支援からも遠のいてしまい、状況はますます難しくなってしまう。  最近は貧困に陥る女性とそうでない女性の“分岐点年齢”がすごく低くなっているような気がします。それこそ10代で人生が決まってしまうような……。  だから私たちは高校生の年代から“繋がれる”ような支援を心掛けているのです。『見えないホームレス』になってしまう前に食い止めないといけない」

“母子支援”からこぼれる独身の貧困女性

 行政の施策としては、婦人寮や母子寮などの避難シェルターもある。ところが、それも「どうしてもDV被害者のような緊急性がある方が優先されるので『入りたくても順番待ちで入れなかった』という女性の声も聞く」(鈴木さん)という。 女性の貧困2
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今ではシェアハウスやゲストハウスにも…
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