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「今の私を見せたくない」孤立する貧困女性たち

 認定NPO法人「もやい」(http://www.npomoyai.or.jp/)の大西連さんも「今ではシェアハウスやゲストハウスにも40~50代の女性や、子供連れのシングルマザーが住んでいる」と話す。 「行政の支援のあり方も問題で、子供がいる場合は児童福祉という観点から支援の幅が広がるのですが、単身女性だと支援策が少ない。生活困窮者に住宅を提供する策などがあればいいのですが、現状だと、結局は生活保護に頼らなくてはいけなくなってしまうのです」 ⇒【グラフ】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=472638
男女別に見た生活保護受給者数

男女別に見た生活保護受給者数

 また、今回取材したなかで「体を売る貧困女性」がこうも多いのかと驚きを隠せなかった。 「以前、大阪市で生活保護を申請した女性に対し、市職員が『ソープに行け』などと発言したという騒ぎがありました。その話が示すように、まだ女性に対して『体で稼げばなんとかなる』といった偏見があるのは事実だと思います。  恐らく、それには世代の問題もある。今後はもっと貧困をリアルに感じられる世代が中心になって、そういった考えがなくなればいいと思っています」(大西さん)  ニッポンの大問題である「女性の貧困」。もし生活が立ち行かなくなったら、一人で悩まずに、自治体やNPOなどに相談してみてほしい。 取材・文/青山由佳 加藤カジカ 姫野ケイ 平野友季 山田文大 西澤まどか ― 女性の貧困化、知られざる実態【10】 ―
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